【世一Side】食事中にカイザーがクソお邪魔してくるためご飯の美味しさが半減している気がする。
別にただ近くに座ってくるのはいい、一応は恋人だし。だが…
「今日もそのクソピエロ顔が可愛らしいことで(笑)」
とか隣で言われ続ける見にもなって欲しい。
ということで仕返しをしようと思う。
ゴールが良く決まるようになったため最近ご無沙汰になっていた秘密兵器、“納豆”。
独特の風味を持つそれは外国人から不評を頂いている らしい。
美味しいんだけどなぁ〜
ということで用意してもらった納豆を昼ご飯として食べているといつも通り、カイザーが来たようだ。
【カイザーSide】
クソ愛らしい子猫ちゃんが昼ご飯を食べているのが目に入り、近寄ってみると何やらベタベタした茶色い物体を口にしていた。
「おい世一!!何を食べているんだ?!腹壊すぞ!!」
「あ?何いってんだよ…
これは納豆っていうれっきとした食べ物だ」
「はぁ?ナットウ?見るからに腐っているものを食うな」
「豆を腐らせたものだからな」
「おま、イカれて…」
唖然としていると世一が目を輝かせ、ニヤリと微笑むと
「そうだカイザー。俺が特別に“あーん♡”してやるよ」
などとほざきやがった。
おま、イカれて…(パート2)
しかしだ。
いつもは恋人らしいことを自発的にしてくれない世一からの初めての「あーん」だ。
語尾に♡も着いている⇽ここ大事
オレ
「恋人の“あーん♡”とお前の尊厳、どっちが大事?」
Q.どうする?
▶食べる
・食べる
・食べる
かいざーは“タベル”を選んだ‼
「はい!あーん♡」
パクッもぐもぐ…
世一の手から頂いたものはなんでも美味しくなる。
ん?、案外美味……
「ウッ…」
いわけがなかった。
不味い…とてつもなく不味い。
だが世一の愛情のお陰で多少はマシだ。そうと思いたい。
そう思いながらカイザーは微笑み、一粒の涙を流した。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!