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テニプリ好きな人と繋がりたいのだが 。
「 ヘリオトロープ 」 By 菊丸英二
夢主様→名前:水戸彩夏
苦手な人は回れ右をおすすめする。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「 アイドル志望? 」
「 うん、私アイドルになりたいの 」
「 へぇ、良いんじゃないかい?僕は応援するよ? 」
「 有難う不二君 」
アイドル。
誰もが一度は憧れたであろう存在。
私は、アイドルになりたいってずっと思ってた。
アイドルと言ってもただのアイドルじゃない。韓国アイドル。どこの国のアイドルよりもなるのが困難な職業だ。
でもその代わり、なることができれば大変だけど楽しいアイドル人生がおくれるらしい。
そして皆に憧れる存在にもなることができる。
ずっとなりたかった、ずっと憧れていた存在に一歩一歩近付こうとしている。
だが、最近つい目で追ってしまう人が出来てしまった。
“菊丸英二”
青学テニス部三年の同調ができるプレイヤーだ。
テニス部のマネージャーをして約三年、菊丸くんに惹かれる事はなかったはずなのに、なぜ目で追うようなってしまったのか。
未だに其れは分かっていない。
今は7月上旬
そろそろ夏休みが始まろうとする時期だ。
私も含め、皆一年に一度の長期休みを首を長くして待っている。
でも、私達三年生は受験を控えているため遊んだりすることはほとんどないだろう。
私は早めに渡韓したいため、8月になったら韓国に行く予定だ。
先生には事情を説明しているため宿題は特別になしにしてもらっているが、中学卒業認定試験は受けることになっている。
そのため、部活はお休みさせてもらって一年生〜三先生最後までの内容を猛勉強している。
「 手塚くん 」
「 ん?どうした彩夏 」
「 部活の事なんだけど、休むんじゃなくて正式に退部しようと思って.. 」
「 退部か。 」
「 うん、ここ最近休むっていうよりかはもう辞めてるみたいなもんじゃん? 」
「 まぁ..言われてみればそうだな 」
「 だから、辞めようと思って。 」
「 そうか。彩夏の決断を否定する訳にはいかないからな 」
菊丸くんに会えなくなるのは淋しいが、自分の夢を叶えるためだ、そのくらい我慢しないと。
「 他の奴にも言うと良い 」
「 うん、分かった。有難う手塚くん 」
皆に言う..か。
出来るかどうかは分からないけど言うしかない。
突然いなくなるなんて死ぬことを察した猫が飼い主から離れるみたいだね。
なんて思いながら近くにいる桃城君を始めに、
海堂君、不二君、越前君、大石君、乾君、河村君の順番に報告していった。
皆違うリアクションを見せてくれるから少し面白かった。
最後は菊丸くん。
報告をしている時にチラチラ見ていたがやはり好きな人だからだろう。
報告するのに心の準備が必要だった。
「 ねっねぇ、菊丸くん! 」
「 ん?彩夏ちゃ〜ん!どうしたの? 」
「 えっと..私さ、部活辞めるんだ。 」
「 え? 」
「 私..アイドル目指してて、韓国語とかその..いろいろ学んでるから! 」
言った。ちゃんと言えた。
はっきりと言えたことで、少し肩の力が抜けた。
でも、菊丸くんは暗い顔をして口を開こうとしない。
「 き、菊丸くん?..どうしっ、 」
口を開いた瞬間、菊丸くんは私の事を強く抱きしめた。
「 菊丸くん!?ど、どうしたの? 」
「 嫌だ.. 」
「 え? 」
「 彩夏ちゃんが部活辞めるの嫌だ! 」
「 え…あ..っ、何で 」
「 俺、彩夏ちゃんがいたからテニス頑張ってこれたんだよ? 」
「 私がいたからって.. 」
そんな事を言われては、期待をしてしまう。
両思いなんじゃないかって思っちゃう。
でも嬉しい。
菊丸くんが、こんなに必死になって私の事を止めてくれる。
今までにない幸福感があった。
「 ごめんね?もう、決まっちゃってて 」
「 どっか行っちゃうの? 」
「 うん..韓国に行って.. 」
「 駄目。絶対に駄目 」
「 な、んで..っ? 」
「 駄目だよ、絶対離さないから。 」
「 …菊丸くん..っ 」
…愛に溺れてるのは、俺なのかもしれないね。彩夏ちゃん。