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kr視点
よし…書類出来た
kr〈きんとき今どこ?書類確認して欲しいんだけど〉
そう聞いてもきんときからの返事はない。
nk〈きんとき?〉
しばらく沈黙が続く
なんで返事をしない?
sm〈…インカムのGPS部屋だから寝てるんじゃね?〉
kr〈なるほどな。部屋行ってくるわサンキュ〉
寝ているのなら仕方ないか
そう思い、俺は大量の書類を持ってきんときの部屋へ向かった
コンコン
きんときの部屋の前へつき、扉をノックしても中から返事がない
…やっぱ寝てるのか…
そう思い俺は少し申し訳ないと思いながらドアを開けた
kr「…は…?」
きんときの姿が見当たらない
インカムと俺たちの仲間の証のしっぽだけが机の上に置かれている
kr〈…スマイル…監視カメラできんとき探して〉
sm〈…?わかった。〉
nk〈何かあったの?〉
kr〈…ちょっと…〉
しばらくしてインカムからスマイルの声が聞こえた
sm〈…あいつ2時間前に外でてる…〉
nk〈…は?〉
Nakamuの声色が変わった。
いつもの明るい声ではなく、戦っている最中の声と似ている。
外に行っただけ
それだけ
でも、インカムを付けずに行動したということと、無言で外へ出たということは俺らの間ではあまり許されない行為
しっかり幹部同士の位置把握をしておくため、外へ出る時は必ずインカムを持ち、どこへ行くかを伝える。
それが俺らの中の数少ないルール。
nk〈…シャケ…?シャケは?〉
…そういえばシャークんの声を聞いていない…
kr〈シャークん?〉
しばらく待っても返事がない
br〈…僕シャークんの部屋行ってくる。〉
sm〈…待て。シャークんも外にいる…〉
一体何が起こってるんだ…?
sm〈城から出てすぐ左の庭にインカムのGPSがある〉
br〈…僕行ってくる〉
nk〈俺も行く。〉
kr〈俺m〉
nk〈きりやんとスマイルは中に居て。〉
〈2人して無言で外に出るなんて今まで無かった。何が起こってるか分からない以上城から離れるのは危険だから〉
kr〈それなら総統のNakamuじゃなく俺が行くべきだろ〉
nk〈…もし何かがあった場合危ない〉
kr〈総統を危険な目に合わせないために俺らがいる。お前が行くなら俺らがいる意味がないんだけど〉
俺とNakamuが少し強い言い合いになってしまっていた
その時
sh〈…きん…とき…は…〉
微かにシャークんの声が聞こえた
br〈シャークん!?〉
nk〈シャケ!!〉
kr〈きんときに何があったか知ってるのか?〉
いつも元気満々の自信に満ち溢れている声が、すごく震えていて今にも消えてしまいそうな声になっていた。
sh〈きんとき…は…〉
〈A国に戻った…。〉
…は…?
nk〈は…?笑 戻ったって何?〉
br〈え、どういうこと、?〉
sh〈…スパイ…。〉
kr〈っ、!〉
sh〈…A国のスパイだったらしい。〉
スパイ…?A国の…?
A国って宣戦布告が来たところだよな…?
sm〈…それはホントの話?〉
sh〈…うん。〉
シャークんがそう返事したあと、スマイルの大きなため息が入り、インカムを切った時になるブチッっという音がなった
…裏切り…?
あいつが…?
今まで俺が見てきたあいつはなんだった?
いつも総統のNakamuを動かし、書類も人一倍こなし、みんなの医療に徹していた
きんときが治療をして死んだ奴らはほんとに数人。
それは最初から助かるか分からない微妙なラインの奴らばかり。
あいつは医療班に送られてきたヤツらをほぼ回復させていた。
なのに…?
っ、最近のあの笑顔は…!
初めの頃の偽りの笑顔じゃなかっただろ。
やっと心から…本心で笑ってくれるようになったと思ってたのに。
くそっ、!!
nk〈…今は会議するほど落ち着けてないから明日の朝10時、会議室集合。時間厳守で〉
怒りに満ち溢れた声がインカムから聞こえてくる
ほんとに…何やってんだよあいつ、!