overdose 曲パロ fw 、 kgm .
死ネタ、💊表現注意 .
本人様と関係無し .
「しゃちょ〜」
へらり、と笑ってやって来る彼の手には、薬の瓶が握られていて。
本当は分かっている、これは、いけない事…だと。
私が、止めなければいけない。
「不破さん、貴方…」
口を開こうとすると、急に抱きつかれ、
「…しゃちょ、だいすきですよ。」
耳元で、囁かれる。
…誤魔化されてるだけ。そう分かっているのに、それすら私への愛に思えてしまって
また、今日も止められない。
「…私も、ですよ。」
「にゃは、やっちゃ。」
…そう笑う彼は、儚げで綺麗で。
「…お薬、一緒に飲みましょ?」
私の髪を、背伸びして撫でる貴方が可愛らしくて、
肯定の代わりに力を入れて抱き締める。
「んははっ、可愛ええなぁ…あ〜…でも社長、この後、配信ちゃう?」
…そう言われれば、そうだった。後ちょっとで、このまま引き止められたのに。
この煮え切らない気持ちを抱えながら配信…か。
キツイな。休むなんて事、できないけれど。
「そうでしたね…少し、待ってて貰えますか?今日は早めに切り上げますので…」
「ん、待っとるわ〜」
…配信は、いつも通りで、何も変わらない。それだけ。
つまらない、でも、これで貴方と幸せになれるなら。
そんな時、少しのアンチコメが目に入る。
普段なら気にしない程度の事、でも、気分が落ちてる今はこたえて…
配信終わり、憂鬱な気分で貴方の部屋に入れば、嬉しそうに瞳を細めて
「おかえりしゃちょ、配信おもろかったで。」
そう、微笑む。
それだけで私の気分は上がるのだから、単純だな、と失笑する。
「…ほら、全部、飲んで…嫌な事忘れましょ…?」
そう促され、私と不破さんは薬を飲む、水もそこそこに飲もうとした為、
喉に突っかかる感覚が気持ちいい。
この瞬間だけ、貴方は私を本心で見てくれる、愛してくれる。
…だから、私は貴方を止められない。
overdose、君と、二人きりの部屋で…馬鹿みたいな、行為。
こんな日々を彩る、幸せな時間。
…辞めないと、いけないのに、辞められない。
「だいすき、しゃちょ…」
そう言って、貴方は私の方に倒れてくる、
「わ…っと」
私は貴方を抱え、自分もベットに寝転ぶ。
そのまま、夢に堕ちていく。
その夢は、貴方と二人きりで過ごす、幸せな夢。
まだ、辞める事は出来なさそうだ。
「社長も不破くんも…本当に、いけない事だって分かってますか?」
「んぁ〜多分?」
「不破くん!」
「ま、まぁまぁもちさん…!」
「甲斐田くんは甘いんですよ、全く…!」
…overdoseがバレ、今現在、剣持さんと甲斐田に怒られている。
不服極まりないが、事実なので、言い返せない。
「社長も黙ってないで何か…!」
…話す事が、億劫で、口を開きたくなくて、黙っている。
時間が過ぎて、剣持さんの怒りは収まらないようだが一旦お開きとなった。
言い訳なんて、させて貰えなく、結局問答の末丸裸にされてしまった。
…中々酷くないか?剣持さん。
でも、こうなればいつもみたいに不破さんと入れなくなってしまう。
それだけは、避けないと…
「社長。」
「あ…は、はい。」
考えに耽ていると、突然名を呼ばれ、肩を震わす。
「…も、終わりにしません?一緒に。」
「…え。」
突如、そんな事を言われて、私は驚く。
…でも、このまま、腐っていくのなら、壊れていくのなら。
良いのでは、無いか。
「…どお、しゃちょ?」
「…いい、ですよ。」
絞り出した声は思ったよりも弱々しく、貴方は笑う。
「んじゃあ、決定っすね。」
その笑顔は嘘を被っていて。美しい。そう思った。
また、薬を飲む。overdose行為。でも、今回はいつもの数より、数倍多くて
全て飲んだら、死ぬ。本能が、そう訴えかける量。
「んじゃ、しゃちょの分はこれ。飲みましょ。」
そう言って、貴方は箱から薬を取り出す、手渡された薬は、確かに質量があって。
「はい、飲みましょう。」
…貴方の本当の笑顔が、本心が見たかった。嘘じゃない。貴方を。
そんな興味心が、こんな結末を産むなんて、誰が予想しただろうか。
もう、後戻りなんて出来ない、辞める事なんて出来ない。
そう思って、一気に薬を飲み切る。その薬は甘くて、口の中で溶けていく。
「っは…はは…しゃちょお…らいせ、あいましょ〜ね。」
既に飲んでいた貴方は既に舌が回らないのか、涙を零して、私を抱き締める。
薬のせいで、貴方は既に力なんて入っていなかった。
私は、力いっぱい抱き締める、貴方を離したくない。
「来世…いえ、その次も、必ず。」
…段々と眠気が襲ってきて、私は意識を手放す。
頭の痛みで、私は目を覚ます。
「…え、は…っ?!」
目を、覚ます?なんで、?
隣を見れば、貴方は幸せそうに眠って…事切れていて。
なんで、だって私は薬を…!
そう思って、不破さんが取り出した薬の箱を見れば、紙が入っていて。
私は、それを、開く。
その、文には、
薬は、偽物で、少しの睡眠薬とラムネを入れた事。
私を一人残す事の謝罪と、最後に。
社長には、生きていて欲しかった。俺の、ワガママで、社長は殺せない。
ごめんね。
…と書いてあった。
どうして、嗚咽が漏れる、文字がぼやける。
いつもの通り、嘘であってくれ。
きっと、私のこの姿を見て、貴方は笑いながら、起き上がって、抱き締めてくれて。
「なんで…なん、で…っ!」
私は、貴方と二人が良かった。一人で生きる世界に、意味なんて無いのに。
どうして、貴方は。
「なんで一人で…逝ってしまうんですか…私を…!俺を、置いてかないで…下さい…っ」
涙でぐちゃぐちゃの視界に、貴方が映る、好きですよ、貴方の事が。
ずっと、大好きだったのに、だからこそ、貴方と、不破さんと二人でいたかったのに。
こんな事になるなら、止めていれば…どうして、俺は…!
力任せに抱き締めた貴方は、冷え切っていて、冷たかった。
コメント
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初 コ メ 失 で す ! ! 曲 パ ロ 初 め て 見 た ん で す け ど 、 が ち 神 っ て ま す 主 さ ん … 出 て き た 方 達 の 事 は あ ん ま 知 ら な い ん で す け ど 、 分 か ん な く て も 神 っ て 思 え ま す 🫶🏻️︎ 💞