深夜、都会の片隅。事件でも授業でもない珍しく平和な日。教師仲間と飲みに出かけた帰り道、香山睡はほろ酔いどころかベロベロに酔っていた。
香山睡:「ん〜…おいしぃお酒って、罪ねぇ…ふふっ…」
夜風に吹かれながら、ふらふらと帰路につく彼女。しかし、気がつけば目の前には見慣れない鳥居。酔ってるせいか、気にも留めずにふらりとくぐってしまう――
香山睡:「あれぇ…こんなとこに神社、あったかしらぁ……?」
そのまま地面にごろんと倒れて、その場で眠ってしまう。
翌朝
カラスの鳴き声と、ちょっとキツめの朝日で目を覚ます香山睡。
香山睡:「う…あたま、痛い……ちょっと昨日の酒、良すぎたかしら……?」
辺りを見回すと、草木が生い茂り、空気がやけに澄んでいる。そして、見知らぬ土地。まるで昔話の世界に迷い込んだような風景。
香山睡:「……え、なにここ。温泉旅館の庭園……?いや、違うわよね……二日酔いどころじゃない状況なんだけど!?」
そこに現れる少女――
魔理沙:「おーい、大丈夫か?こんなとこで寝てると妖怪に食われるぞー?」
香山睡:「……夢?これ、夢なの?ねぇ、私お酒で変な世界に入っちゃった系?」
魔理沙:「ははっ、変な世界って言われたのは初めてかもな。ま、幻想郷へようこそって感じだぜ?」