木曜日、辺りがオレンジ色に染まる頃。
俺たちは大家さんに猫をペットとして飼っていいか交渉する。
「あら、可愛い猫ちゃんねえ」
「何処から拾ってきたのかしら?」
syp「体育館の裏で弱ってたから助けたんです」
「でも家じゃ飼えなくて…ここのアパートで飼わせていただくことはできませんか?」
ci「俺からもお願いします」
「うーん…そうねぇ…今は住人も少ないし、確かciくんが住んでるところは2階。だったかしらね」
「2階はciくん以外住んでないし…外に連れていく時はちゃんとゲージに入れてから連れていくのよ…?」
ci「いいんですか!?ありがとうございます!」
「やったな!syp!」
syp「良かったぁ、どうなるかと思ったわ。」
ci「ふふ、今日はとりあえず俺一人で面倒見るからsypはもう遅いから帰っていいよ」
辺りはもう真っ暗になっていた。
syp「お前本当に面倒見れるん?」
ci「大丈夫だって、1日だけだろ?それに明後日はsypも居るし。」
syp「まあそれもそうだな…じゃあ俺もう行くからまたあしたよろしくな」
と、ひらひら手を振って俺に背を向けた
俺の腕の中にいる猫は寂しそうに にゃあ…と鳴く
家の中に入ると猫はソワソワして周りをウロウロしだした。
ci「とりあえずこいつに飯食わせないとな…」
「ほら、ちゅーるだよ」
俺がsypから貰った液状のご飯を口に近づけると猫はお腹がすいていたのか嬉しそうにそれを食べ始めた。
ひと通りご飯を食べ終わると、欠伸をして床にころがってぐっすり眠り始めた。
21:13
ci「ちょっと遅いけど飯食うか」
ご飯を作る暇は無いので母さんの仕送りの冷食を食べた。ボソボソしている気もするが今日は仕方がない。
風呂に入って部屋の電気を暗くすると俺もベッドで寝始めた。猫も連れていこうか迷ったがきっとその場所が安心するのだろう。
目覚ましが鳴る前に胸に圧迫感を感じて目が覚める
眼鏡を探してつけるとその正体がなにかはっきりとわかった。
猫が俺の上に乗っかって起きろと言わんばかりに足踏みをしているのだ。
ci「んふふ、おはよ。」
と頭を撫でると嬉しそうに目をぎゅっと閉めた
俺がベッドから起き上がって洗面台に行くと猫も俺の後ろにピッタリくっついて移動し始めた。
ci「なーに??ご飯食べたいん??」
俺がそう猫に話しかけると
にゃあ!と返事をするように鳴いた。
ci「お前、人の言葉わかるのか!偉いな。」
と、また頭を撫でる
ci「じゃあ、俺行ってくるから」
「いい子で待っててね」
俺の言葉に反応するように、またにゃあと鳴く
動物にはあんまり興味湧かなかったけどいざ飼ってみるとやっぱり可愛く見えるもんなだなぁ…
またいつものように自転車でトンネルをくくる抜けた先にはsypの気だるそうな背中が見えた
ci「しょっぴ!おはよ」
syp「おはようちーの」
「あの猫、調子どう?」
ci「すぐに環境に馴染んだみたいでご飯もちゃんと食べてたよ」
「まあごはんと言ってもちゅーるだけなんだけど…」
syp「それは良かったわ、今日の帰り色々ペット用品買って帰ろか」
ci「そうだな〜、俺も猫のためにバイトでもしようかな…」
syp「おええやん、そのお金で俺も養ってや」
ci「いやだよ!」
そんな会話をしながら二人で教室に入る
今日の一時間目なんだったかな……
…
全ての授業が終わると急いで階段を駆け下りる。
sypは委員会で忙しいので、下駄箱の前でsypが来るのを待つ
今のうちにバイト何があるか見とくかな…
スマホを手に取りここ周辺のバイトを検索にかける。
へー…ピザ屋かぁ…
何となく目に入ったピザ屋のバイトの詳細を見る。
時給1180円…しかも昇給あり!?
こんなに高額なバイトなんて珍しいな…
条件も揃ってるし…応募してみようかな
ここら辺のスーパーや施設は田舎町の為バイト代が1000円を超えることが中々ないため、俺にとって最高のバイトだった。
昼間に書いておいた履歴書をバッグから取り出す。
ci「応募してみるかなぁ…」
そんなところにちょうどsypが来た
syp「ciごめん委員会長引いちゃって。」
ci「大丈夫やで、それより早くペットショップ行こうや」
syp「ん、おまえ道わからんやろ?俺についてこいこっちやで」
sypの後ろをちょこちょこ着いていく
…
syp「着いたぞ」
ci「ここ周辺田んぼと山しかないのにここの建物だけやけに新しいな」
syp「せやろ?最近出来たんや、ここなら品揃えもいいし店員さんも親切だから分からないことなんでも聞ける。」
ci「ええなぁ。あ、それより何を買えばいいんやろ」
syp「えーとまず…飯とおもちゃと…ん〜あとはなんやろか…」
ci「ベッドとかかな…?」
syp「ああ、せやねとりあえずここら辺買っとくか」
ci「うん、お代は俺が払うよ」
syp「ええの?」
ci「俺の家で買うって決めたからな」
syp「…そ。じゃあ俺先外でとくな」
ci「あーい」
…
キャットフード、おやつ、おもちゃベッドが入った大きな袋を持って店を出る
《ありがとうございました〜》
syp「お、来たか」
ci「このベッドかわええやろ」
袋から猫用のベッドを取りだしてsypに見せる。モコモコした黒色の小さなベッドだ
syp「可愛ええな、その色。」
ci「んふふ、せやろ〜?そう言えば猫の名前どうする?」
syp「ん〜無難にピコとかでええんちゃう?」
ci「ぴこ?」
syp「意味とかは特にないんやけど。まあ、可愛いし。」
ci「んふ、確かにピコって名前ええなあ」
syp「せやろ?」
そんな会話をしながら田んぼ道を2人で歩いていく
ci「あそうだピコの様子見に来る?」
syp「ええの?」
ci「sypがおらんで寂しいやろうし家来てや」
syp「じゃ、お言葉に甘えて」
そう言うと俺の家の方向へ足を進める
…
玄関の扉をガチャと開けるとピコが走って俺の足に擦り寄ってきた
ci「ピコー!ただいま!」
にゃあにゃあとまた嬉しそうに鳴く
syp「んふ、ピコもうチーノにデレデレやな」
ci「やろぉ〜?」
syp「明日、来るの楽しみやわ」
ci「んふ、荷物家に置いたらすぐ来てやsypの料理食いたいわ」
syp「ええ!?俺が料理作るん!?」
ci「作ってや〜!俺料理出来へんねん」
syp「はぁ、まあいいけどさ…」
ci「んふ、ありがとう」
そうだ、ちょっと休んでけよおかしもげーむもあるし。」
syp「お、ええなあじゃあお言葉に甘えて。」
……
あげないとは言ったけど溜まってたので✋
新しいsypci出すかこれ続けるか迷い中‼️
knsypもrbshaも今書いてる途中なのでしばしお待ちを…
コメント
1件
神…!!!! 魔主役のピコ出てきてるのも可愛い(?)