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「転落死天使。」
※多少グロテスクな表現(自傷・自殺・臓器・流血等)が御座います。
※男性同士の恋愛小説(創作)です。
※そこまで恋愛要素はないです。
僕はダメな子です。
何も出来ません。
お母さんとお父さんの機嫌取りも出来ません。
なので睡眠薬をいっぱい飲みました。
死ねませんでした。
次は手首を切りました。
意識が遠くなっていきました。
頭の中がぼーっとして。
あぁ、やっと僕は
お母さんとお父さんに
愛される存在に…
そう思っていました。
お母さんに見つかりました。
病院に運ばれました。
精神病院に入れられました。
でも苦しくなかったです。
お母さんは
僕を死なせたくない。
そう思ったから病院に運んでくれました。
僕は愛されています。
幸せです。
とても
とても
病院で不思議な男の子と出会いました。
僕と同い年です。
優しい子です。
お友達です。
ふわふわしてます。
その子と遊ぶのは楽しいです。
でもその子は喋りません。
一言も。
それでも楽しいです。
あの子が見せる笑顔が好きです。
冬の夜です 。
病院は寒かったです。
でもあの子は暖かかった。
あの子が僕の手を握り、走り出しました。
僕はついて行きました。
僕は あの子は
不思議な場所に着きました。
水がありました。
花が咲いていました。
お菓子がありました。
あの子がティーカップを落としました。
とぷんっ…
ティーカップが地面に吸い込まれました。
不思議でした。
とぷんっ…
どぷん…
そんなふうに僕の意識も地面に吸い込まれました。
僕は目を覚ませませんでした。
でも覚えています。
僕の意識がなくなる時、
あの子は
僕を見て笑い、
僕に向かって手を振りました。
ばいばい。ばいばい。さようなら
そんな事を言っていました。
僕は冷たくなりました。
僕は死にました。
頭から血を流し、
手足は不自然に曲がりました。
最期に見たのは
天国から手を振るあの子でした。
会いに行くね。
あの子は天使
人を救う。
地獄へ突き落とす。
冷たい地獄に。
憎い。
憎い
憎い
許さない。
🫀____________