「せーやくん···っ」
さのは、せーやの耳元に鼻を付けて息を吸い込んだ。
汗とヘアワックスの匂いがする。せーやの匂いだ。
「···アっ、あっ、あぁッ」
せーやが甘く喘ぐ。自分に必死に抱きつきながら、快感を得ようとするその姿は、本当に可愛くて、さのは大好きだった。
「はぁ、せーやくん、大好き···」
「んっ、おれもっ、めっちゃ好きぃ」
息を切らせながらも、応えてくれる。変に素直じゃないせーやも、こういった時はちゃんと返してくれた。
「ふっ、んっ、アッ、あぁ!」
いつの間にか、脚の疲れなんて忘れて、事に没頭してしまっている。
激しさを求めているのは、さのよりもせーやの方だった。
さのは、求められている実感を嬉しく感じた。
「さのっ、さのっ、ンっ···!なぁ、気持ちいぃ···ッ?」
己の快感を追い求めながら、そんな事を聞いてくるのは、可愛すぎると思う。
さのは、内心悶えながら平静を装った。
「勿論、めっちゃ気持ち良いです」
そう答えると、せーやは嬉しそうに更に激しく動いた。
「あっ、ぁ、アっ!もっ、もぅイく···さの!」
「うん···、おれも···っ、イきそう」
お互い荒い呼吸で、見つめ合う。
深く深くと、お互いを離さまいと捕えながら、絶頂を迎えた。
収縮を繰り返すせーやの中は、いまださのを離さまいとしている様だ。
「んっ、んッ···っ」
快感の余韻に身を任せながら、2人はキスを繰り返した。
「せーやくん、凄かった」
さのは満足そうに、溜息をつく。
「もっと好きになったんちゃう?」
せーやが、おどけて言うと
「なった!なったけど、もう限界までなってる! 」
と、返した。
「せーやくん、うつ伏せで寝て」
「おん?」
大人しくうつ伏せで寝ると、さのはせっせとせーやの脚をマッサージし始めた。
「あ``~~、ありがとぉ」
せーやは、疲労を思い出しグッタリとベッドに身体を沈めた。
「あとで一緒にお風呂入りましょ」
「ぅん···、お湯も溜めて欲しい···」
既にうとうと声だ。
「溜める溜める。それまで寝てて良いですよ?」
「ん···、せやなぁ···」
次第に寝息が聞こえてきた。
せーやが眠りについてからも、さのはマッサージを続けた。
こんな事をするのも、さのにとっては嬉しい事だった。 せーやが自分に甘えてる証拠だから。
せーやが、要求に応えてくれる度、少しづつせーやの中の自分が、広がっていっていると感じていた。
それは、精神面でもそうだ。
激しい性的な繋がりは、精神面への繋がりを強くするためのいっかんでもある。
「おじいちゃんになって、セックスできんくなっても、離さへんからな」
さのは、呪いのようにそっとせーやの脚にキスをして呟いた。
《おわり》
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