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sha視点
日本が核攻撃を受けて正に地獄の様な光景だった。燃え盛る炎は色んな物を燃やして人や建物さえ燃やし、いつも見る光景とはかけ離れていた。そんな状態で1人此方を見ている人がいた。そいつは、黄色のベレー帽に黒い羽をつけ、頭は茶髪で癖毛なのか所々髪の毛が跳ねていた、服はジーパンにオレンジ色のパーカー、パーカーにはぺの形をしたバッチらしきものがついていた。いかにも派手な人だった、俺も人の事言えへんけど、、と考えながらそいつに避難する様にと声をかけた。
するとそいつは「それを言うならあなたもでしょ」と正論を言ってきた。何て返そうかなと考えているとそいつに何をしているのかを聞かれた。その時俺は脳みそが働いていなかったのか馬鹿正直に話した。馬鹿だなぁ初対面の人に言っても意味ないのに。しばらくして彼は何を思ったのか俺を主役に作品を作りたいなどと言い出した。何かの聞き間違いだと思って聞き直したが聞き間違いじゃ無かったらしい。彼は俺があいつらに復讐するのを手伝うし、助けてくれるらしい。その代わりその話を作品にさせろと言う事らしい。俺にとっても悪くない話だと思った。裏切った奴らに復讐出来るし、助かるし、何より主役になったら目立てる‼︎
けど無意識に断った。俺でも分からない、分かるのは本能がこれを断った。俺でも言ってる意味が分からない、目の前の彼は断られたのが想定外だったのか困惑していた。黙っておくのもなんかアレなのでそれっぽい事を言う。これは自分が考えた事を言っているだけでしかないけどそれが真実である様に思えてくる、最後の方なんて綺麗事にすぎない、けれど俺の口から出るのは友人が思っている事だと思ってしまう。そんな事ないと思いたくてもネガティブな事ばかり考えてしまう。置いていかれたのは"俺が無能だから”その言葉ばかり考えてしまう。彼にシェルターの事を教えたのは気まぐれだ、シェルターの事を言うと彼は行ってしまった。どうせ皆んな自分が1番可愛いのだ。
その後は瓦礫に埋まっている人を助けたり、出来るだけの人を助けた。けど助ける途中で足を怪我したもう時期死ぬなと思ったので何となくあいつらと別れたコンビニに行った。そこには誰1人おらず人だった物や建物が燃える音、家やビルが倒れ、崩れる音がした。最初の時と違い人の声や姿は無かった。「、、なんで助けてって言えないんだろうなッ」たった一言が響き渡った。たった一言さえ言えれば助かったかも知れない、いや、違う「あいつらの事信じてたんだッ」きっと助けに来る!、俺の事救ってくれるって!、友人を見捨てないって‼︎、、信じてたんだ、どんなにクズで友人にお金を要求してくる奴でも助けてくれる奴だと思ってた。「嗚呼情け無いな俺、、」何かのアニメで言ってそうなセリフを言う。幸いにもここには俺しかいない、そういえば作品とか言ってたあいつに名前聞くの忘れたななどと心の中で呟く、死に際なのに結構冷静だななんて考えながら断った理由を考える。そいつが怪しかった?、どうせ死ぬって諦めた?、、「嗚呼あいつらを待ってるんだ」今にも泣きそうな声が出た。待っていても来ないそう分かっていても待つ、あーつくづく馬鹿だなぁ、、俺の目から何年ぶりかも分からない涙が出てきた。
神様どうかいるのならあいつらを大先生達を助けてください、そして俺の事を主役にしてくれようとした子に祝福があります様に。俺らしくない事を思いながら段々と重くなる瞼を閉じる。