色々注意
こういうの書き慣れてないので暖かい目で見てください。
1943年、第二次世界大戦真っ只中。
イタリアは自室で1人考えていた。
「無条件降伏…かあ…」
上の命令は断れないにしても急すぎじゃない?と文句を零しながら、送られてきた紙に目を通す。意味不明な文を覚える時間さえ勿体ないとほぼ流し読みにしているが。
しかし、急なのは急だがこれは仕方のない事だ。今現在、枢軸は連合軍の権力により負けているも同然なのだから。
残された択は2つ。あの2人と一緒に最後まで戦って死ぬか、ここで裏切って死ぬか。自身を守るにも上の機嫌を保つにも後者しかないと自分に言い聞かせるが、やはり同盟国を見捨てるのは彼には難しい様だ。
でも戦うのを選べばどうなる?片方は米に、もう片方はソ連に負けつつあるこの時に自分が手を貸した所で意味は無いんじゃないか?
「あー、どうしよう…僕がこのまま居ても勝つ事は絶対出来ないと思うし…」
自分だけでも生き延びるか?
でも…
「イタリア?」
視界に誰かの手が入ってきた。
「わっ?!日帝、ノックぐらいしてよ!」
「思春期かお前は。」
目の前の同盟国に見られる寸前でイタリアは紙を机に隠した。
「ってか、急にどうしたの?」
「少し時間が空いてな。このまま部屋に戻ろうと思ったが暇だったから来た」
いつも通り自分と似て自由だな…そう思いながら、少し聞いてみる。
「ねえ、日帝」
「どうした?」
「もし僕が枢軸から居なくなったらどうする?」
「…どうした、急にそんな話をして。」
「いやあ…ちょっと気になったっていうか…ね。」
いつもの癖で誤魔化してしまった。
「もし居なくなったとしたら、俺は別にどうもしないかもな。
それがイタリアが選んだ事なら」
「…僕の望みじゃなかったらどうする?」
「そりゃあ探すぞ。誘拐と同じだろ」
「本当?約束してくれる?」
「ああ」
「…そっか。」
よく分かんないけど認められてる気がして嬉しい。
「さてと、俺は部屋に戻るぞ。お前も早く寝ろよ」
「はいはい」
1943年 9月 イタリア 無条件降伏
逃げる道中に1枚の新聞を拾った。
『イタリア王国、枢軸を裏切る』
僕のことだ。こんなに早く新聞に載る物なんだなあ。
「…ナチ、日帝」
違う。
こんなの僕の望んだ道じゃない。本当はもっと2人といたかったよ。
約束したじゃん、日帝
「会いに来てよ…」
―最後くらい2人に会いたかったな。
「ナチ、日帝、ばいばい」
逆さまになった視界の中で呟く。
胸辺りで発砲音が鳴ったのと同時に、僕の意識はぷつりと切れた。
コメント
2件
はぁぁ゙ぁ゙ぁ゙…なんでこんなにお話作るの上手いんですか?!おまけに絵も上手いしさぁ?!こうゆう歴史的(チリ)の話を上手く活かして作るって…なんなんですか?神様なんですか?神様ですよね?まじでうますぎだろ…意味わかんねぇよ…(わかるだろ)