こんにちは、KAKASIミクです。
かんひゅの小説書いて行きます!
前作完結してないけどまあいいよね⭐︎
ではれっつらごー!
⚠️🇨🇳×🇯🇵、🇺🇸×🇨🇳。
ーーーーー綺麗……
あなたを目にしたとき、初めにそう思った。
紅に輝く瞳には、その言葉が1番似合う。
ー中国ッ!
「うわあっ!?」
我に返ると、机の前にアメリカが立っていた。唇をぴちりと張って、眉を潜ませている。
上の空だったせいか、全く気づかなかった。まだ、しっかりと意識の区切りもついていない。
「あー、アメリカ、どうしたアル?」
「いや、部活ッ!お前頭大丈夫かよ?」
ずーっとぼうっとしてるじゃねえか!もうすぐ時間だぞ!」
「エッ?あっ、!やばいアル!早く行くアルうう!!」
「いやL H R終わったらすぐ行けよ!顧問の国連先生厳しいらしいんだぞ!」
「いや、もっと早く声かけるよろし!」
今日は、テニスの部活動がある日。-高校に入って初めての部活。
強豪で、テニスをするためにここに入ったまである。なのに。
なのに、声をかけられるまで気づかないなんてーーー。
あれ、我、何を考えていたんだっけ、、?忘れたアル。
変なことを考えているうちに体育館についた。
中では点呼の最中のようで、先輩たちの名前が次々と呼ばれている。
最悪の空気の中、靴を履き替え、キュッと音を鳴らした。
口角を上げて、ドヤ顔をして見せる。地味にひきつった目がピリッとした。
潔くいけば許してもらえるのでは…?
そんな甘い考えをまとったシューズの音は、瞬く間に打ち消された。
「ほほう、、。初日から部活に遅れるとはいい度胸をした一年だなあ…。」
怖い。口は笑ってるけど、目に光がない…!アメリカ、巻き込んでごめんアル、、!
「ーーーすみませんでしたあ〜!」
先程のドヤ顔から一転、頭を猛烈な勢いで下げる。
「謝って済んだら国連要らねえんだよおお!!?
お前ら今日1日っっっっ、ボール拾いじゃあ!!」
全身全霊の謝罪は国連先生の頑固っぽい血管には響かなかったようだ。
しかも、1日ボール拾いという処分を受けてしまう始末。
「わかったアル…。」
「え、ちょ、Chinaさん?俺も巻き込まれたんだけど?」
「それはごめん、アメリカ。けど悪いのは我だけじゃないアル〜。」
活動初日を台無しにした喪失感と共に、点呼中の列の後ろについて並ぶ。
ああ、なんか落ち込んできたアル…。だいぶ惨めだな、我。
ため息をつきながら足を囲う。
「っはああ〜。」
事後、自分の息音が大きかったことに気づいて焦った。口を恥ずかしくなりながらそっと覆う。
ああ〜、もういやアル〜!!我は首をうなだれないようにしながら平常心を保つこともできない。
「…あの、君、大丈夫?」
「えッ、わ、我ですか…?」
顔を上げると前に座っていた先輩が後ろを振り向いて手を招いている。
瞳が桃のように甘い色の人だ。我は一瞬見惚れてしまいながらも気を持って我に返る。
「アッ、とっ、なんでしょっ!」
「点呼点呼。呼ばれてるよ、君。」
「えっ、!?」
「……、中国くん〜?」
「はっ、はいッ!!」
ドク、ドク。緊張と混乱で心拍数が高くなる。この音が周りに聞こえていないか、不安になる。
「大丈夫?番号を言うんだよ。焦らなくていいからね。」
「そうだったんですかッ!?すみません、聞いてなくて…。」
恥ずかしさで顔が焼けそうだ。多分、耳がお酒を飲んだみたいに赤がかってると思う。
「君は、ちゅうごく、だから…。“にほん”の僕の次の次…。27だね。」
「はっ、はい、に、27!」
「よーし、27人全員いるな〜。では練習開始!一年は球拾いな!」
「そういえばそうだった!」
「ふふ、頑張って!次からは一緒にプレイしようね。」
先輩がこっちを見て笑った。
先程の恥ずかしさもあって、はイ…と小声で返すことしかできなかった。
「おい、中国!球拾いはこっち!」
「おっ、ありがとアメリカ〜。お前こういう時は役に立つな。」
「‘は’…?どういうことだ。」
「はい、まーがんばるよろし!」
我は、初日の部活動を球拾いだけで終えた。
先輩たちが汗を光らせながらテニスをしているのを見て、
うらやましさと恥ずかしさみたいな気持ちがたくさんあふれてくる。
「おい、中国?またぼーっとしてるぞ〜!」
「わー、ごめんアル、アメリカ!」
その日、我は妙に心拍数が高かった。
きっと、恥ずかしさと緊張のせい。
“27だね!”
ーーーーーそれ以外、有り得ない。
どーも、最後まで読んでくれて!
もうこの1話だけで、推しカプの3分の2が出てきてI’m満足。
でもまだ描きたいから♡よければください!やる気スイッチと思って〜!
では、また。
コメント
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リクエスト…リクエストが欲しいよお…!!