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スマさん、が可愛すぎて口角がァァ リクなのですが借金組お願いします!!シャけさん受けでm(_ _)m
こんにちは匿名です。
今回バカ長いので余裕のあるとき御観覧ください。
いいか!
アテンション!
病気の表現あり。(実際の症状とは異なる場合がございます。)
御本人様に御迷惑のないように、コメント欄では伏字の使用をお願い致します。
スマブラですわ
読める覚悟ある方のみスクロール
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俺はとある隠し事をしている。
そう、俺は喘息と複雑性PTSDを患っている。
複雑性PTSDってなんだ?って思う人も少なくはないと思う。簡単に説明すれば、いじめや虐待などのトラウマを受けたのち、しばしば見られる感情などの調整困難などを引き起こすストレス障害のことだ。
これが発症したと分かったのは中学2年生の夏だ。たまたまテレビでいじめや虐待についての特集がしていた時、ちょうどその頃、俺はいじめられ、暗い場所に閉じ込められたり、水をかけられたりと散々だった。そんな自分と似た境遇だった人の話を聞いていると段々と心が重くなって、息が次第に出来なくなってきたのだ。
親にこの症状を訴え、すぐに病院へと向かい、告げられたのがこの病だ。
母は常に“完璧”を目指していたから、欠点が出来てしまった俺に失望してしまったのだろう。まともに口を聞くことが少なくなり、次第に冷たい目で俺と業務のような会話しか行わなくなった。
学校では虐められ、更に親にまで見放されるなんてって人生に絶望し、軽く人間不信にもなった。
だからこそ、親から離れたい、あんな奴らと同じ学校は嫌だ。って思い、偏差値もそこそこ高く、家から遠く離れた軍学校へ行くことにした。もう二度とあんな目に逢いたくないから、自分を隠して生きていくことにした。自分のことを全く喋らず、話しかけられない限りは会話をしない。いわば一匹狼みたいなもんだ。
そうやって生きてきた。なのに、nakamuやBroooockが話しかけてきた。そこから今の尾も白いやつらと一緒にいれている。
だからこそ、PTSDを患ってるなんて知ったら、軽蔑されるかもしれない。いや、優しいアイツらなら心配してくれるかもしれないが、余計な心配はかけたくはない。
それが今日の一瞬でバレてしまうなんて、想像もしていなかったのだ。
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しとしとと雨の降り注ぐ初夏の昼頃。
若葉も新緑もしっとりと濡れている。
とてもじゃないが、気分が上がることは絶対にないだろう。
雨水で濡れた紫陽花を横目に抗不安薬をガッと飲み干す。少し苦いがあまり気にしてはいけないと思い、皆が集まっているであろう食堂へと足を進める。夏のくせにひんやりと手足が冷える。カツカツと自分の靴の音しか聞こえない廊下をゆっくり進む。嗚呼、きっとこんな気持ちになるのは今にもあとにもなければいいのに。
心の中で静かに悪態をついているとあっという間に食堂の前まで歩いてきていたようだった。部屋に入らずとも聞こえてくる楽しそうな声に不思議なほど安堵していた。
ガチャりと扉を開くと一斉にこちらを向く5色。
br「スマさんおはよぉ〜!」
kr「お前がBroooockより遅いなんて珍しいな」
「…うるせぇ」
kn「え?なんか怒ってる?w」
na「ツンデレじゃん!」
の
なんてくだらない会話を交わして、いつも通り食事をとり、何気ない日常を過ごす。
kr「てか今夜は雷雨らしいよ」
shk「停電とか有り得そうだな…」
na「え〜怖い〜!」
kn「それ思ってないでしょ…w」
「……雷雨」
br「えぇ?なにスマさん怖いの?w」
「そんなんじゃないから」
だなんて強気になって返すはいいが、正直怖い。
もし、これで停電にでもなってしまったら、俺はきっと発作を起こしてしまう。爪が食い込んでしまいそうなほど、ぎゅっと自分の手を握る。じわじわと痛む手を無視をして、彼らの楽しそうな横顔を見た途端。非常に安堵している自分がいた。
皆がそれぞれ食事を終えた後、各自の仕事へと向かう。俺は主に情報管理室におり、ハッキングをしたり、監視をしたりとひたすらにずっとモニターと睨めっこをする仕事だ。
そのため、外の音は中にいる人間が集中しやすいように遮断されている。それに防犯面でも、情報管理室は入口や食堂から少し遠くなっている。そのため昼食はわざわざ取りに行くのは面倒なので、ゼリーなどの軽食で済ます。
すると、別館の東棟に不審な人物を見つけたため、即座にインカムのマイクを入れ、冷静に指示をする。
「こちら情報管理室、侵入者と思われる人物を別館東棟にて発見。」
「近くの人は対処を頼む。」
shk「了解。俺が向かう。」
歴代王と名の高い彼が行くなら、侵入者も一撃で消え去るだろう。
さて、もういいかとパソコンをシャットダウンし、ゆっくりと椅子から立ち上がった。
はずだった。
カチンッという音と共に部屋の電気も何もかもが消える。どうしようと戸惑っていると過去に言われた罵詈雑言が聞こえてきた。 こんなの現実じゃない。昔の話だと今はそんなことを言うやつはいないと分かっているはずなのに、息は詰まってゆくばかりで、ヒューヒューと喉から空気の漏れ出す音だけが聞こえてくる。嗚呼、こんな時に喘息の症状が出てきてしまうのか、と心の中では悪態をつけるものの、早く酸素がほしいと求める体はままならない呼吸を急かす。なんで早く治らないのか、このまま死んでしまうのではないか、本当は今ある幸せな空間なんて夢だったんじゃないかだなんて、まともに考えられなくなって凍った思考に語りかける罵倒にただ謝るとこしかできなかった。
暖かいものが手にあたり、ゆっくりと俺を手繰り寄せ、そっと抱きしめた。ヒューヒューと鳴る喉は次第に収まっていく。
やがて、真っ暗だった室内には光が行き渡る。
眩しさでぎゅっと目をつぶってしまったが、目がその明るさに慣れてきて、そっと目を開けたらブルートパーズの瞳がユラユラと心配そうに揺れていた。
br「スマさん…大丈夫?」
「あぁ…別に平気だ」
「…迷惑かけたな」
キリキリと痛むこめかみをグッと抑える。
嗚呼、最悪だ。
こんな形でバレてしまうだなんて。
こんなに使えないやつだったなんてと失望してしまうだろうか。つい俯き、ぎゅっと下唇を噛んだ。
ふんわりと暖かい茜色は苦悶の表情でそっとこう尋ねてきた。
br「スマイルってさ、なにか悩んでる?」
「その、さ…いや…なんでもない…」
あのことを思い出してしまう、また自分を傷つける。そう思うと話したくても喉に突っかかったかのように言葉が出なくなってしまう。
何も言葉を発さず、狼狽えている俺を見て彼は俺の手を握って別の部屋へと連れ出した。
br「場所移そっか」
なんて言いながら。
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ガチャリと重たい扉を開く。
ここは幹部だけで集まってボードゲームしたりする時に使う談話室だ。何故か全員分のマグカップも常備されており、コーヒーや紅茶なども取り揃えられている。
Broooockはトテトテと効果音が着きそうな歩き方で俺にコーヒー、自分にはアプリコットティーを入れ、そっと俺の前へと置いた。
br「ゆっくりでいいからね?」
きっと、心配をかけてしまったのにも関わらず、急かすことなく待ってくれるのが彼の優しさなのだろうと思っている。いつの間にか膝の上に座り、こちらの顔をソワソワと覗くスマ犬の頭を撫でながら、一つ一つ、話していく。
いじめられた時にトラウマになったこと。親にそれで見捨てられたこと。複雑性PTSDのこと。なにも包み隠さず話した。
ブルートパーズの瞳はこちらをじっと見つめたまま、うんうんと頷きながら聞いていた。
br「ほぉ…そっか…」
br「僕はスマさんじゃないからどんな辛さだったかとか分からないけど一つだけ言えることがあるよ。」
br「ここまでちゃんと生きてきてくれてありがとう。」
「…ぅ」
初めてそんな風に言葉をかけられ、少々驚いたが、気づいた頃には目頭が熱く、ダムが決壊したかのように哀哭してしまった。
そんな俺を大きな手で撫でる彼の手からは、ほのかに温もりを感じる。優しさに包まれたまま俺は意識を手放した。