変な夢を見た。
ろれさんが僕のことを抱く夢、実際そんなことあるはずないのに、妙にリアルで嫌だった
『おはよ、奏斗。』
「…あ、……おは…よ、ございます…」
『んはっ、眠そうやね?』
どうやら昨日、酒を飲んだ僕らは酔っ払った勢いのまま寝てしまったらしい、先輩達に面倒をしてもらってたと聞いた。
朝からの喉の掠れ腰が痛い原因は酒か、
『奏斗、痛いとこない?大丈夫そ?』
「いや…大丈夫なんで…!!!!!ほんとに!」
と、さっきからろれさんにめちゃくちゃ絡まれる、流石に無言は失礼だと思い、酷くがらっがらの声でなんとか言い返すが会話できてるのかも、普通を、いつも通りを、演じられてるのかも分からない
ろれさんと話す度謎に緊張して声が震える、顔があつい
ーーー
「ぃ゛っっっ、て…っ、」
腰に物凄い痛みを感じ、目を覚ました。
尋常じゃない腰の痛みから寝起きのぼんやりした頭で記憶を振り返る。
ああ、そういえば昨日、先輩達の誘いを断れないで俺、せらおにやめとけって言われてたのに酒、飲んだんだ。
「うっっっわ…酒に吞まれたぁ…、」
『ぁーーーーーーー…ねみぃ…』
「うおっ、ずはさんっ!!?」
そういえば同期だけじゃなくて先輩達もこの部屋に居るんだ、と今更ながらに部屋を見渡す。
奏斗にべったりしてるロレさん、そして俺が起きたことに気づいたのかこちらに手を振るイブさんとわっちさん、何故か真後ろにいて眠そうにしてるずはさん、そして未だに寝ているせらおとアキラ。
いつもじゃ見ない光景に目も覚めた
「あ、眠いんだったら俺の膝で寝ます?」
『え』
同期達といる時のいつもの癖で口を滑らせる、ずはさんが時が止まったかのように動かなくなった、こんなずはさん見たことな…、あ、もしかして俺やらかした…、?
「あ、ねえ…ひばーーーーっ、!!ろれさんが僕のこといじめるっ、!!!」
ーーー
『あ、起きた?調子、どう?』
目を細めこちらを愛おしそうに見るイケメン、これが私が目が覚まして1番最初に見た光景
もちろん、このイケメンというのが先輩と認識するまでそう時間はかからなかった
「えっ、不破さん?!!なんで?!どうして?!!」
戸惑う私に優しく笑いかけてから昨日のこと、それと今日の今の状況を説明してくれた。実際、顔に目が行ってしまって話が全然入ってこないが迷惑をかけたことは分かった
「……すいません…ほんとに…朝まで一緒にいてくださったんですよね…」
『んはっ、楽しかったから気にしなくていいよ笑、それと良かった…他の二人は腰痛めてたけど…その様子じゃ大丈夫そう?』
「あ…はい…」
腰が痛くない所か、肌つやもいつもよりいい気がする、これも不破さんが何かしてくださったのだろうか
一応聞いてみたが秘密、と返答をあやむやにされた。
ーーー
腰の激痛と下半身の気持ちの悪さに昨日のことが夢ではないと実感する。
俺はこれからどうすればいい?同期に話す?それとも話さない?
いや知らない方が酷なのかもしれない、三人なら俺の言ってることを受け入れてくれるかもしれない。
三人の声がする、きっともう目を覚ましてる、なら話は早い。
うっすら目を開けると自分を犯した人間の顔がすぐ視界に入った
『おはよ、ダズガー』
にこにこといつも通り話しかけてくる彼に声が出ない、奏斗と雲雀のとこに行きたいのに腰の激痛のせいで立てない
『…体調悪い?そうだ、あっちに確か…立てる?立てないか、ちょっとごめん』
黙っていることをいいことに勝手に話を進められ背負われる、どこに連れていかれるか分からない、降りなければと手足をばたばたと動したが全部無意味だった
『じゃあ、ダズガー借りてく、おつかれさまー。』
「おっ、じゃあなせらお!!」
「…えっ、せ…ら、?」
最後に少し同期に望みをかけた、けど雲雀の声に、こっちに手を振る凪ちゃんに、自分はもう助からないと悟った
コメント
3件
神作ですーーー😭✨✨ めっちゃめっちゃ最高に癒されてますね、できることなら早く続きが見たいところです🧐
最高です……はたちかわいい…………
わ ーー !!!! ほんと好きです …… 🤦🏻♀️🤦🏻♀️