「…先輩!!」
「何?いぶきちゃん。」
「え、えっと……今日放課後一緒にクレープ食べましょうというお誘いです!」
「ごめんねぇ…今日は生徒会の仕事で結構学校に残らなきゃなんだ。」
「えっ!?……待ってます!」
「……8時くらいまで残るよー?」
「そ、そんなのへっちゃらです!…い、いぶきはせ、先輩のこと好き…なので…」
「あれ、何か言った?」
「べ、別に何も言ってないです!」
「そっかぁー、それじゃあもうチャイム鳴るからまたねー」
「は、はい!」
「寒い…先輩のために真冬でも絶対ミニスカって決めたけど…先輩は寒そうだねーしか言わないし…!」
「はあ…先輩ってホント鈍感…髪の毛切ってもいつも通り可愛いよーしか言わないし…!」
「いぶき……アンタ全部声出てんよ…?」
「え!?うそ!?」
「ホント…」
「てかアタシ、テニス部もう終わって帰るところなんだけど…アンタなんでいんの?」
「今日は先輩が生徒会の仕事で忙しいの!終わったら一緒にクレープ食べに行くんだもん!」
「ふーん…あき先輩が…アンタ、愛されてるねぇ…じゃ、また明日なー」
「うー…また明日…」
「…全然いぶき愛されてないよ!先輩鈍感だし、いっつも優しいし、褒めてくれるし、優先してくれるし…」
「いぶきって先輩に甘えすぎかも…お母さんもいっつも優しくしてくれるから…」
「…いぶきってわがまま?いぶき、先輩の邪魔…?」
「うー……うっうっうぅー……」
「わっ、いぶきちゃん、大丈夫?ほら、これマフラー」
「うぇ…?先輩…?」
「うんうん、先輩だよー」
「うぅう、あのね、あのねぇ…」
「そっか、そっか。大丈夫だよぉ。邪魔じゃないよー、わがままじゃないよー、大丈夫だよー。」
「ほんと…?先輩好きーー!」
「あはは、私もいぶきちゃんのこと好きだよぉー」
「ほんと!?先輩ほんと!?」
「うんうん、ほんとだよぉー」
「やったー!先輩、パフェ食べに行きましょ!」
「クレープじゃなかったのぉ?」
「先輩に好きって言われたからバージョンアップです!」
「そっかぁ、じゃあファミレスに行こうねぇ。」
「はい!はい!」
いぶきちゃん、可愛いね。とってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとってもとっても可愛いね。
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