業が停学明けて1週間。業の部屋にあるものを触り尽くしてやることがなくなった。
『えー ねぇ業ひま~』
『1人は寂しいよぉ』
「…あー、わかった 1日だけ待ってね」
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なんか学校に行けるようになったらしい。
『学生っぽい服でいいかな』
「最高に似合う服にしな」
『おけ』
ばか可愛い服にした。
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カラスマ?先生に月を破壊した犯人がここにいる、これは国家機密、とかいろいろ説明してもらった。
「すまない、今時間あるか」
カラスマ先生が教室の扉を開く。
「なんですか、烏間先生 特になにもないはずですが」
「新しい生徒が1人増える」
「「「えぇ〜!?」」」
教室が声で溢れた。賑やかだなぁと考えながら壁にもたれついた背中を離す。
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『こんにちは、あなたが殺せんせー?』
「い、いかにも! 私が殺せんせーです」
「ようこそ、3年E組へ!」
『歓迎してくれるの? うれしい』
気持ち悪い見た目をしている。
よく馴れ馴れしくできるものだ。
ポーカーフェイスほど得意なものはない。
『ね、 ほんとにこのナイフと銃しか効かないの?』
「はい、そうですよ」
『こいつら使わないから、実験していい?』
『逃げないでね』
「もちろんです」
『中は危ないから外いこ!』
少しばかり口角を上げて業に合図を送る。
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『よっ』
そうやって、2連撃のゼロレイをした。
すると、2回のドンッと音と共に触手がブチッと2本ほどちぎれた。
「にゅやっ!?」
『あは せんせー、人を舐めないほうがいいよ』
『業と一緒に仕込んだんだよね~』
『結局は効かないこと分かってたし』
「殺せんせービビりすぎじゃな〜い?」
「たかが魔法に」
『ね~』
業が笑いながら肩を組んできた
私はそれに乗っかってからかう。
作戦通り。
魔法に集中させているうちに業に銃で撃ってもらった。それだけ。
「「「ま、魔法!?」」」
『あぇ、言ってなかったっけ』
『どーも、異世界人です』
「「「異世界人!?」」」
『そんなびっくりするモン?』
『タコのバケモノいるしそんなかと思ってた~』
「それはそうだけど…」
声のするほうへ顔を向ける。
水色の髪 低い身長 etc…
『あ! 君がナギサクン?』
『業からきいてるよ〜 渚クンがどーたらこーたらって!』
「業くん…」
「素晴らしい!!!!」
「先生、感動しました!!!!!」
ナギサクンがなにか言いかけたときに耳がキーンとなるほどの声で殺せんせーが叫ぶ。
『うるさ いつもこんなんなの?』
「いや、いつもはもうちょっと大人しい、かな」
ナギサクンがちょっと引いてた。
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「未知の生物に未知のことをするなんて!」
「未知×未知!」
「それに業くんとの共闘!」
「業くん、いつも殺気が漏れているので全く気づきませんでした!!」
『それはそれでどーなの…』
「えへ ♡ 」
『うーん、かわいい! 許しちゃう!』
適度の甘やかしは大切。
コメント
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んわ、天才ですか❓❓((