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#3 大嫌い
「りょうかくんなんて、大っ嫌い!!!」
僕が小さい頃だった
何歳の頃だったかは、全くと言えるほど覚えてない。
1人の女の子が、僕にそう言った。
🎹「へ…ッ?」
あぁ、そうだ、
幼稚園の頃だった。
年少、年中、年長 の子が
1つのクラスに集まっている時だった
🎸「……?」
若井と僕は幼馴染。
🎸「りょう、ちゃ…、?」
3歳差だけど、
僕が年長の時若井は年少だったような気がする。
若井は「なんでだろーね!」って言ってた。
先生たちが女の子の話を聞いてる時、
何故か僕は若井に慰められていたような
ただじいっと僕のことを見ていたような…
🎸「……りょう、ちゃん、?」
その頃、まだ僕は
ちゃんと自分の足で歩けたし
車椅子なんて要らなかった 。
🎹「ッ、どうしたの、?」
🎸「りょ~ちゃん、
ないてるの、?」
🎹「ううんッ、大丈夫 … だよ ッ 、」
🎸「…(ちら
…だめだよ!りょーちゃん ないてる!」
🎹「…ぁはは、バレちゃったかぁ
(なでなで」
🎸「なんで ないてるの、?」
🎹「若井は分からなくて良いんだよ ~、」
🎸「…、?うん」
若井が心臓病って知ったのは
若井が年長の頃で
僕が小…2、の頃かな?
ずっとずっと一緒に居たから
若井が倒れたって聞いた時、僕学校を早退した。
ガラっ、
🎹「若井!!」
病院に駆けつけると
すーすーって寝てて、
あぁ、良かったぁ…って泣き出した。
そしたら若井が目を覚まして
🎸「……涼ちゃん、?w」
どうしたの?と言うようにクスッと笑った。
あぁ、若井だ
“ いつもの若井だ ” って
でも1つ違った。
1つ 癖 みたいなのが増えたって事。
心臓が痛い時は、必ずどこかを強くギュッと掴む癖がある
寝室にいる時は、上にかけてる毛布を掴んだりとか
泣いてる時は、ハンカチを強く握りしめたりとか。
不安で仕方がなかった
🎹「…ねぇ、若井」
ある日の夜
もう僕は足が動かなくて
車椅子に乗ってた。
若井に車椅子を押してもらっていた。
🎸「何、?…って、」
🎸「あそこに人がいる!!」
🎹「へ…ぁぁあっほんとだ!?」
若井が僕の車椅子を押す手を離してその子の方に行っちゃって
僕はひとりで車椅子を動かした。
?「ぇ…ぁ、ッ」
不思議そうな顔をしているその子、
でも何処か、助けて欲しい とか
安心 とか
“ 僕を見つけてくれてありがとう “
そんな顔をしているような気もした
🎤「……、」
それが元貴との出会いだった
そして今
🎤「おいしぃ、(もぐもぐ」
🎸「うまうま、(もぐもぐ」
🎹「はは、w喉につまらせないでよ?
水飲んでよ?ww」
🎤「んぐ ” 、 危な ッ(水 飲 干」
🎹「ね?だから言ったじゃんw?」
🎤「なんかムカつく…w」
🎸「えっ笑ってない?」
🎤「ッぁははははははははッww」
🎹「変だなぁ、w」
すっごい幸せだけど
「りょうかくんなんて、大っ嫌い!!!」
たまにあの声が、脳内で再生されるんだよなぁ…、
🎹「…(ぽろぽろ」
僕が急に泣き出すと
🎸「あッ、涼ちゃん、大丈夫、大丈夫だよッ、」
頑張って 若井は僕のことを慰めている。
🎤「へ、?ぁ…ッ」
元貴は焦ってる。
🎹「んふ … ッ 、w」
それが面白くて、毎回笑えちゃう。
🎸「…ふは、w」
🎤「へッ
なになに!?」
あー、僕ほんとに、幸せ者かも。
大森 目線
?「ねぇ、大森くんってさ…」
??「知ってる、喘息なんでしょ?」
?「それを理由で、体育とかやってない日あるけど…」
??「あーね 絶対あれ嘘だよね」
?「わかる!!てかそもそもまじ喘息ってなんだよw」
??「うわーマジわかる!!」
🎤「…、」
影が痛い。
価値なんかない
僕だけが 独りのような。
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない 僕です。
🎤「光が痛い 、」
🎤「希望なんか嫌い、」
僕だけ置いてけぼりのような
夜が嫌い
🎤「ひとりが怖い…」
我儘が拗れた美徳。
?目線
待ってよ
待ってよ
待ってよ 、
「待ってってば」
って叫ば
君たちは僕を置いて行かない?
あぁ もしかしたら
🎸「2人の事を先に置いてくのって僕の方かな…、?w」
#4 「ごめんなさい」