nkside.
そこからの日々は、あっという間だった。
毎日レッスンをして、ステージについてスタッフさんたちと話し合って。
時々、シャークんと喧嘩もして。
お互いがユニットのことを真剣に考えて意見をぶつけ合って。
2人してきんときに説教くらって。
そんな毎日は、すごく楽しかった。
─────そして、ライブ当日。
nk「いよいよ当日だね!緊張するけど楽しみ〜!」
sha「……また失敗しないか……不安だな……」
……シャークん……すごく緊張した顔してる……
そりゃ、そうだよね……
あんなことがあったんだもん。怖いよね。
nk「……シャークん……手、すごく冷たい」
nk「緊張してる?怖い?」
sha「……うん。まだ、怖い」
nk「そりゃ、そうだよね。オレも、緊張してるよ」
sha「お前も緊張するんだな……w」
nk「……ふふ、やっと笑ってくれた」
nk「でもさ、ステージに立てばシャークんのことが大好きなファンのみんながいる」
nk「それに、隣にはオレが立ってるよ」
nk「今日くらいは、思いっきり歌って、踊って、楽しもうよ!」
sha「……!」
sha「……そうだな……ありがとう」
nk「どういたしまして!ほら、楽屋行こ!最後のレッスン、頑張ろ〜!」
sha「……うん。ホント、ありがとう」
???「……あ、シャークんじゃんwこんなとこで何してんの?w」
???「てか、まだいたんだw」
sha「……っ……!」
sha「お前ら……」
元メンバー「そうでーすwお前の元メンバーでーすw」
……この人たちが……シャークんを苦しめた……
……絶対、許さない……
nk「……あんたたち……」
sha「……いいよ、Nakamu。これはオレの問題だから」
✧• ───── ✾ ───── •✧
shaside.
sha「……お前たちこそ、なんでいるんだよ」
元メンバー「さっきまでここでライブしてたんだよ」
元メンバー「俺たちは事務所に所属せずにここまで来たんだぜw事務所に所属してのうのうと活動してたお前とはちげぇんだよ」
sha「……確かに、事務所に所属せずにここまで来れたのはすごいと思う。それは素直に褒める」
sha「……でも、オレだってのうのうと活動してたわけじゃない」
sha「いつでも、今日この日まで、お前らのことは一瞬だって忘れたことはない」
sha「今もアイドルを続けられてるのは、お前らがいたからだ」
sha「いつかお前らに見てもらえるようにって、必死に活動してたんだよ」
元メンバー「は?」
sha「でも、お前らとの別れ方にずっと苦しめられてたのも事実」
sha「お前らに見てもらいたくて活動してたときだって、ずっと苦しかった」
sha「でもそれを、Nakamuに救われたんだ」
nk「……っ、シャークん……」
sha「だから今は、お前らへの思いを断ち切って、Nakamuのために、オレ自身のために活動するって決めた」
sha「……これで最後。ありがとう」
sha「……オレたちのステージ、絶対見てけよ」
sha「オレとNakamuの実力、認めさせてやるから」
sha「じゃあ、オレたちはもう行く」
sha「行こう、Nakamu」
nk「あ、うん!」
……はぁ〜!スッキリした〜!
正直爆発しそうなほど怖かったけど、言えてよかった。
…………もう、迷わない。
─────オレはオレの、信じる道を進むって決めたから。
コメント
2件
ここまで来れた元メンバーすげぇなぁツンデレか?