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圖阿です!
前回の話の🐇ちゃんが轢かれる辺りから始まるます!
どうぞ!
・・・
🐇side
🐇「……大好き…((ニコッ」
これで先生の記憶に残れたらええな…♪
そう思いながら、ウチが瞼を閉じたとき、誰かに手を引っ張られた。
🦁「…ッ…何やってんのやッッ!!??」
🐇「ッ…!」
引っ張られ、線路の外に出されたウチの後ろを、ウチを轢くはずやった電車が走り抜けていく。
💎「ハァッ…ハァッ…!……有栖さん!大丈夫!?」
そこに息を切らした先生がやってきた。
🐇「………先……生…」
💎「何処も怪我してない…ッ…?」
ウチの体を見回して、心配そうにする先生が愛おしかった。
けど、それと同時にこの人の前にはいちゃいけない気がした。
🐇「…ッ…!((ダッ」
💎「え、ちょ…有栖さんッ…!!」
気づいた時には、ウチは走り出していた。
🐇「ハァッ…ハァッ………」
🐇「…はは…ウチ…何してるんやろ?……w」
🐇「……先生…今日のこと親に言うんかなぁ……」
先生が、ウチが死のうとしとったことを、親に言ったらしばらくは家から出られないだろう。
精神科とか行かされるんかなぁ…。
先生に会えんくなるのは嫌やな…。
🐇「……………はぁ……どっか遠くに行って消えてしまいたい」
🦁「…んなこと言うなよ」
誰もいないと思って漏らした独り言は、誰かに拾われた。
声のした方を振り返ると、先ほど、ウチを引っ張った男性がいた。
🐇「…………なんか…ようですか……?」
🦁「別に。お前がさっき死のうとしとったから、またそんなことしないか見に来ただけや」
🐇「あんたには関係ないことやと思うんやけど」
🦁「そうやな。けど、目の前で死のうとしとったお前を生かしたんは俺や」
🦁「少なくとも、俺はもう無関係やないと思うけどな」
この人何がしたいんやろ……?
せっかく人が死のうとしとったんに、余計なことして。
🦁「……で?……なんで死のうとしたんや?」
🐇「………………デリカシーっちゅうもんをあんたはどっかに置いてきたんか…?」
🦁「俺は遠回しに聞くのが苦手なんよ」
🦁「それに、他人だからこそ言える悩みとかもあるやろ♪」
🐇「話すことなんてないんで帰ります」
🦁「ほな、俺も一緒に帰るわ」
🐇「……はぁ?……あんたそれ流石にキモいで??」
🦁「失礼なやっちゃなぁ…」
🦁「ちげぇよ。……まぁ、知らんのも無理ないか」
🐇「…?」
🦁「俺、お前んちの隣に住んどる獅子王や♪」
ししおう……獅子王…………あ…!
🐇「……そういや…いたわ」
どうやらこの人は、うちのマンションの隣の部屋に住んどる人のようだ。
にしても
🐇「……なんでウチのこと知ってんねん??」
ウチは人と話すのが苦手やから、自分からご近所付きあいというものをしたことがない。
この人も、ほんのちょこっとだけ見たことがある程度で、その印象はかなり薄かった。
相手やって、ウチと情報量は変わらんはずやのに、なんでウチのことを知ってるんや?
その疑問に対して、彼は答えた。
🦁「お前のことちょっとしか合ったことあらへんけど、印象に残っとったからな♪」
🐇「印象…?」
🦁「寂しい」
🦁「……ずっとそういう顔しとったからな…やけに印象に残ってったんよ♪」
寂しい………か……。
🦁「まぁ、そういう訳で、俺はお前のことを知っとったんよ」
🦁「つか、俺お前のオカンと仲良いから、知っとったっていうのもあるんやけどな」
🐇「はぁ!?…なんであんたがウチのオカンと仲良えねん!?」
そんな話聞いたこともあらへんぞ!?
🦁「ん?…あぁ……俺、料理教室通っとるんやけど、そこにお前のオカンがおって仲良くなった」
料理教室……そういや、オカン最近妙に料理の上手い男性があるって話とったな…
🐇「……はぁ………あんたやったんか…」
🦁「まぁ、そう言う訳やから、家まで送るで♪」
この男から逃げようとも思ったが、ただの隣の家のほとんど会ったこともない子どもを追っかけてきた上に、息切れ1つしとらんとこを見るに、こいつから逃げるのは無理やな。
ウチは諦めて、男性と帰ることにした。
…………明日…学校どないしよ……。
続く
・・・
もう少し、続きます!
見てくださりありがとうございました!