あの子が今日は部活だから一人で帰ることにした。
いや、1人で帰りたかった。
『 好きです、付き合ってください!! 』
これは告白。相手はもちろん男。
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私は公園でゆっくりしていただけなのに。
急に現れた男に告白をされた。
男が言うに、ずっと好きだった。
本当はずっと前から告白したかったけど、最近は1人で帰っていないみたいで出来なかった
今日は1人で公園にいたから告白した、と。
なんとも呆れる。この日、初めて帰宅部であることを後悔した。
『 ごめんなさい。貴方のことよく知らないし、知ってもきっと付き合おうとは思えない。 』
典型的な断り方だ。
強いて言うならば最後の方を工夫したくらい
しつこい人はこれでも諦めないから、早く諦めて帰って欲しい。
『 そうですか……急にごめんなさい、 』
そういって男は去った。
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そういえば最近あの子といたからか、告白をされない。
久しぶりに1人なった。
疲れた。ため息が出る。
別にあの子といることが苦痛なんじゃない、
ただ1人になってすぐ告白されたから疲れただけ。
早くあの子に会いたい。
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