☆あてんしょん☆
こちら某関西弁実況者様方の二次創作作品となっております。苦手な方は直ちに読むことをおやめ下さい。
syp ci ペア
「曇 の 空 に 決 め た 決 意 。」
syp side
今日は…登校日
俺は元々、学校に行くのが苦手で不登校気味だった。人と話せなくて…いや、人がまず怖かったんだ。どれだけ努力しても…病名なんてつかないし、全て「甘え」で片付けられる。そんな世界に嫌気がさしてきた。
syp「はぁ…お母さんには行けって言われるし、もう嫌だな…」
そんな独り言を愚痴り、曇り空に目を向ける。
夜明け前の空はまるで、濁った心の窓のようだった。
嗚呼…俺も雲のようにすっと消えてしまいたいな…
syp「…何か頭いたなってきた…寝て気分直すか…。」
そう目を閉じると、すぐ俺は眠りに落ちていってしまった。
ピリリリリ
目覚ましの様に鳴るスマホで目が覚めた。
誰だ?こんな朝っぱらから…まさか学校からの電話とかじゃないよな…と思い目をスマホに流すと、大親友のciからだった。
俺の大親友のciは、頭も良く、それに友達も沢山いる。こんな俺と仲良くしてたら兎や角言われる筈なのに…それでもずーっと仲良くしてくれた唯一の大親友だった。
そんな彼からの連絡に期待を寄せながら手を伸ばすと、連絡した内容は、学校に来ないのか。というなんとも苦しい事だった
ci「みんな待ってるよ…?」
ci「ほらさ…勉強だってあるし…。」
syp「…俺だって行けたら行きてぇよ…!!!!!」
ci「…そっか…もし、来れたら遊ぼうな。」
怒鳴る様に口を開いてしまった。一瞬の沈黙の後、ciは少し引いたような口調で電話を切ってしまった。
明日は行こう。と何回決めても、朝身体が全く動かない、勉強も全くできてない。ベッドで寝転んで、スマホ見て…こんな生活がいつまでも続くのか?そんなの嫌だ…
もう…いっそ死んでしまえば?
親にも叱られ、世間からは不登校は甘えなど…もう散々だ。
なんでこんなことになってしまったんだろう…
親の目を盗み、こっそり外に出る。
まだ登校中の学生や社会人が蔓延る中、一人浮いたような格好で外に出た。何をするにも失敗し、コミュニケーションも取れなかった俺は、生きる価値も無いかもしれない。
すると、対岸の道路にciとほか数人がいた
さっきの電話は学校からかけたわけではないのか…と少し哀愁の漂った目をciに向けると、丁度目があってしまった。
ciは少し友達と話した後、こちらに歩み寄ってきた。
ci「syp〜!!」
さっき怒鳴られた奴とは思えない。
明るい笑顔をこちらに向けて、俺の肩に手を置くと、どこかへ促す様に手を握り小走りで移動しだした。
syp「おわッ…」
ci「ちょっと付き合って〜!!!!!」
五分ほどして着いた場所は、昔よく二人で遊んでいた公園だった。
ci「懐かしいでしょ?よく小学生の時ここで遊んだよなぁ…」
そこは遊具が錆々で、まるでエンドロールに流れるような姿に変わっていた。
syp「ci…友達はッ…」
ci「ん?俺は別にいいの!!sypに見せたかった所だからちょっと…協力? 笑 してもらった!!」
syp「ci…ぐずッ…ぅッ…げほッ…」
ci「おわッ大丈夫?泣くな泣くな!!」
気づいたら大粒の涙が溢れていた。俺はやっと気づいた。ずっと、ずーっとciに支えられてたんやって…こんな俺でも認めてくれたんやって。
syp「…俺ッ…学校行ってみるッ…ぐすッ」
ci「まじで!?それならまた俺と遊んでや!!」
syp「うんッ…!!」
今日が曇で良かったなぁ。と…心底思っているよ。
_END
コメント
7件
わー、好き… 泣いてんの良き… 好き…