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…ジジジジジジジジ…ジジジジジジジジ
いつものうるさいアラームがなり、いやいやながら目を覚ます。正直言うと目覚めは悪い方だ。毎日、毎日、同じ時間に起きて、学校に行く。
そういえば今日は体育があったな。
ベットから気だるげに起き上がり、自分の部屋から出る。眠さに勝つために洗面所に行き顔を洗う。
「今度はこいつねー、はいはい、了解です。」
…ん?何か声が聞こえたような、、どうやらまだ寝ぼけているらしい。あ、今日の弁当、どうしよ…まぁ、昨日の残りでいいか。
キッチンに向かう為、洗面所の扉を開ける。
は?
目の前に、大きな鎌を持った、高身長の男がいた。白髪で前髪が長く、目は見えない。俺よりかなり高いので190はあるのでは無いか…?
俺が動くよりも先に、そいつが喋りだした。
「…え?もしかして見えてる? 」
────────
「いただきます。」
いつものように朝食を作り、食べる。今日はそこまで豪華では無い。おにぎり二つとお味噌汁。具は豆腐とワカメだけ。美味しい。
「あの、、本当に今日からずっと居るんですか?」
俺が朝食を食べている目の前に居るこの男。正直全く信じられないが属に言う死神…らしい。見た目はテンプレートのようなThe、死神みたいな格好をしている。
「うん、これから1ヶ月」
ニコニコと少し不気味な笑みを浮かべながらこちらを見つめてくる。
「そう、、ですか。それって、俺が1ヶ月後に死ぬってことですか?」
「まぁそうなるね〜、」
死…か、実感なんて全く湧かない。でも別に未練なんてものは無い。だから受け入れた方がいいだろう。
「そうですか。分かりました。」
たんたんとまた食事を再開する
「、、怖くないの?死んじゃうんだよ?」
そいつは不思議そうに尋ねてきた。
「別に…家族とかも居ませんし。未練も特には」
「つまんないの、」
そいつは少し拗ねたように言う
「そもそも、なんで俺の事が見えるわけ?長くこの仕事してるけどそんな事一回もなかったよ、」
不思議そうに見つめられるのを気にもせず、平然と会話を続ける。
「そんな事、俺に言われてもわからないです。」
死神はそうだよねー、と考え込んでしまった。そもそもこの死神、1ヶ月ずっと家に居るのか?でかいから邪魔だな。
「ねね、じゃあさ…この1ヶ月ずっといる訳だし、やりたい事リストみたいなの作ってみない、?」
目は見えないが、なんだか少し柔らかい表情な気がする。一体これからどうなるのだろう…