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④ 「ガシャーン」
その時家の中に鈍く冷たい音が響いた。
私 「ご、ごめんなさい」
私の足元には粉々になってしまったお皿があった。私の耳にお母さんのため息が聞こえた。
母「はー、最悪」
母「ほんと、余計なことしかしない。」
母「ちゃんと片付けてね」
**「余計なことしかしない」**その言葉が私の耳に痛いほど届いた。お母さんは優しいお父さんもお姉ちゃんだって、でも、たまにあるこういう言葉を聞いてしまうと、ほんとに自分って生きていてなんの意味があるんだろう、と思ってしまう。
その夜、私は飛び降りようとした。
私には部屋があり、そこで寝ている。そしてそこには人一人座れるくらいの大きさの窓があった。
何を考えていたでもなく無性に死にたくなった。息ができなくて、鳥肌がすごくて、全身が震えていた、そして、そんな自分が何より嫌いだった。
あと一歩でも踏み出したら 死ぬ
死にたいけど死にたくない、生きたいけど行きたくない。
「もうどうすればいいかなんて分からないよ…」
誰か、助けて…
どうしても、助けてなんて言葉を言えない私に助けて欲しいなんて思うのはおかしい
でも気づいて欲しいなんて思ってしまう私はきっと本当にどうしようもないやつなんだろう。
辛い、まるで心からヒリヒリと血がしたっているみたい。
そして私はいつものように朝を迎えた