とんとんとんっ……
鼻を擽る匂いが漂う。
夕日に包まれた影を目印に、廊下を進む
🐶あ、りのさん。おかえりー!
🐰おー、ただいま。
出会って間もない人だが、こうやって親しくなれるのも何かの縁だろう
🐰今日は早いんだな。
🐶あ、うん。買い物行かなかったから
スンミンさんが颯爽とフライパンをひっくり返す。
🐶お風呂できたから入っちゃってね
🐰うん、わかった
脱水所を右に曲がったとこにある棚を探る。
スンミンさんと買った緑色のタオル。
手に取って、手洗い場に行って化粧水と少しお高いローションを手に取ってからお風呂に行った。
🐰ふぅ……入るか
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🐶side
りのさんが左に曲がったところを確認して、一息ついた。
ぎゅっと握っていたフライパンを置いた。
握りすぎて少し手が痛い。
🐶はぁ…
🐶本当にわかったとか急に言うの可愛すぎない??少しポヤポヤしてたから尚更だし「早かったね」とか聞いてくるのもメロいし…まだ暮らしてから二週間だよね??懐きすぎて心配になる……
🐶って…
あぁ、また悪い癖が出ちゃった。
あ、急すぎてびっくりしたよね?
僕はりのさんが可愛すぎて、こうやって言葉を吐いちゃうのが日常なんだ。
変態??いや、純愛ですけど、
まぁ結局はりのさんが可愛すぎるのが悪い
…りのさんが可愛すぎるのが悪い!!
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こう考えているうちにりのさんがお風呂から上がったようだ。
🐰すんみんさん、いつ入るの?
🐶んー、ご飯の後でいいかな
🐰いいよ、今でも。まつよ
🐶あ、だったら入るね!ありがと笑
そう言って、僕は左へ曲がった。
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🐶(え?気遣いとか聞いてないまじむりしんじゃうちょい上目遣いしぬ)
🐰(なにあの嘲笑いかっこいい刺さるぜーんぜんまつからまってろ)
……シェアハウスの住居人はどちらも変態です……
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