猿でも分かると思うあらすじ
フサキンがMDCRの社員になっちゃった!最初、マリキン一人でMDCR社内に乗り込んだけど良い様に人質にされちゃった…八人でMDCR社内に入り込んだけど、フサキンの元に無事辿り着いたのはシュミタロウだけ、だけどシュミタロウは宇宙最強の沼!フサキンに打ち勝つ事が出来たよ!
この後の小説は打ち勝ったすぐの話だよ。
⚠ATTENTION⚠
一見バドエンだけどハピエンだからハピエン厨安心して見てね
傷、吐血
それでも良い方はどうぞ!
「ぐ…ッ、くそ…!」
「フサキン、許してくれ。」
フサキンは頭や身体に数々の殴り傷、切り傷を付けられ地に身体を寝転がせ顔を上げシュミタロウをきっ、と前のお調子者なフサキンとは大違いな目で睨む。だがフサキンも宇宙最強の沼には勝算が見えず睨む目も苦しげな目に変わると、諦めた様でフサキンが親指と人差し指で音を鳴らすと身体を縄でぐるぐる巻きで頑丈に締め付けられたマリキンが一瞬でフサキンの隣に出てくる。
「、!?シュミタロウッ!?」
「マリキン…!」
「感動の再会の所悪いけど…げほっ、俺を殺したら此奴を解放する。」
「ッ!?」
途中、咳込むと共に吐血しながらフサキンが解放条件を述べる。其れを聞いた途端、シュミタロウもマリキンも動揺する。全て決定権があるのはシュミタロウだ。シュミタロウは頭を回転させ何か良い方法は無いかと探っていると、フサキンから”早く。”と急かしの声が掛けられる。シュミタロウは決めた様でフサキンの頭を手で掴む。フサキンの視界は唯の暗闇しか見えなかった。
「…フサキン、すまない。」
「ッぐ…ぅ”…」
徐々死ぬのか。
とフサキンが思った瞬間、フサキンの頭を掴んでいる手が離されると同時にフサキンの身体中の傷がみるみる内に回復して行く。其れに優しく抱き締められる感覚に浸る。無駄の無い、瞬く間に起きた出来事に何があったのか、と驚きを隠せず”は、ぁ?”と気の抜けた声を出す。どうやらフサキンを抱き締めているのはマリキンらしく、其れに益々謎が深まる。フサキンが困惑している事を察したシュミタロウは順を追って説明する。
「フサキンを掴んだ時に、マリキンの縄を解いて超マザイを投げたんだ。それでフサキンを回復させた。」
「はぁ〜…???全く意味分からないんだけど、何で俺を助けた?」
”そもそも俺は敵だぞ”とフサキンは後から付け足す。するとマリキンとシュミタロウは息を合わせ同じタイミングで言う。
「俺は英雄だ、元仲間を容易く殺すとでも?」
「俺は宇宙最強、元仲間を容易く殺さない。」
フサキンは何故?どうして?と言う疑問の感情に包まれたが何時の間にか無意識の内に涙を流していた。涙が頬を伝うとやっと自分が涙を流していた事に気付き時差で笑いを零す。
「…ははぁ、変わんないね。マリちゃんとシュミちゃんは。」
「「フサ…ッ!!」
シュミタロウもマリキンもフサキンを優しく抱き締めて来た。
人生で一番落ち着く暖かさだった。
この作品はいかがでしたか?
167