目を開けると、ベッドの上だった。
壁掛け時計の短針は6を指している。
外が薄すら明るいから、朝だろうか。
何をしていたかも思い出せない。
ふと視線を動かすと、サイドデスクが目に入った。
上に置かれているのは、煙草の空き箱。
自分が吸っていたのか、他人の物なのか。
手に取ったけど分からなかった。
そして、南京錠の掛かった引き出し。
中には何が入っているのだろうか。
引っ張っても動かなかった。
何が入っているのか気になるが、開かない物はしょうがない。
……
何か忘れているような気がする。
「まぁ…ええか」
気が付けば、寝てしまった。