続きです
バルコニー…あっ、
・元貴サイド
「はぁ、さむ…」
外出たらあたま冷えるかと思ったけど
流石に寒い…
かと言ってまだもどりたくないなぁ、
涼ちゃんにも何も言わずに逃げちゃったし…
仕方ないほど自分よがり。
あー、どしよ。涙出てきた…
「はぁ、」グスッ
何がしたいんだろ。俺
どうして欲しいんだろう。
何を求めてるんだろう。
一番いい関係って、何だろう。
若井は俺とじゃない方が幸せなんじゃないか…こんな俺のどこが…
〜「おれね、元貴のこと大好きだよ、
こういうさりげないとことか。
いつもありがとう…//」ニコッ 〜
「…若井…」
そうやって俺の名前を呼ぶ元貴の声は
白い息と共に消える程に弱々しく、
儚い優しい声だった。
「…っ 元貴!!」
「っ!わかい…」
「もとき…」
なんて言えばいいんだろう。
本人を前にして言葉が詰まる。なんてダサい
さっき思ったことを言えばいいのに
本当に言っていいのか、元貴を苦しめないか、
そんな感情が湧いてくる。
こうなったのも全部俺のせいなんじゃないか…?
考えている間に元貴が口を開いた
「ごめんね、若井」
「………っ、別れよう」
「…は?」
なんて言った…、?
別れる?聞き間違いじゃないよな?
なんで…?
「な、なん、で…?」
絞り出した声は情けないくらいに掠れていた
「若井はさ、俺じゃない方が上手くやっていけるよ。」
「そんなことっ」
「涼ちゃんだってすごくいい人じゃん!
誰にでも優しくてふわふわして柔らかくて、
涼ちゃんは長く一緒にやってきたメンバーだし!」
「もとき、」
元貴は俺に喋らせる暇もなく言葉を続けた。
「さっきの女性のスタッフもさ!俺たちの為にいつも頑張ってくれてて、きっと…
きっと…っ」
「二人なら若井を幸せにしてくれるよ…」
「………」
今までの元貴はどこへ行ったのか。
それが元貴の想いなのか。
元貴は俺を幸せにできないのか。
俺は元貴を幸せにできてなかったのか。
……っギリッ
「…なんだよ…それ、」
「俺の気持ちは無視かよ…」
どうしようもなく悔しいと言う思いが溢れた
元貴の発言に腹が立って仕方なかった。
「俺、言ったじゃん!!元貴が好きだって!
元貴も好きだから告白してくれたんだろ!?」
急に声を荒げた俺に元貴はびっくりしている
その目には何とも言えない悲しみのようなものが揺らいでいた。
「涼ちゃんなら?そんなこと言ってないじゃん!勝手にきめつけんなっ!!!」
「涼ちゃんは涼ちゃん、元貴は元貴!
涼ちゃんは大切な親友でメンバー!
元貴は大切な恋人でメンバー!履き違えんな!」
「でも俺なんか…嫉妬してばかりで、」
「俺なんかとか言うなよ!そんな元貴でもいいって言ってんじゃん!俺はお前の全部が好きなの!なんでそんな事言うんだよっ…」グスッ
「…っごめん若井。俺、若井を想う気持ちがどんどん大きくなってどうしようもなくなった。」
「周りと話してるのを見ると楽しそうで
若井の別の幸せを感じたんだ、
俺とじゃない幸せを。」
「…元貴はもう俺の事好きじゃない…?」
「…っ!好きに決まってんだろ、!」
「好きだから、大好きな人だから幸せになってほしいんだ…」
「俺だって一緒だよ!俺の幸せは元貴とずっと一緒にいる事だ!」
「周りと俺じゃない!
俺だけを見ろよ…っ!」
「絶対、別れてなんかやんないからな…っ」
「…わかいっ」
「ごめん自分勝手で…」
「ねぇ…改めて言ってもいい?」
「えっ…?」
「若井。」
「今も、過去も、未来もずっと好きです。」
「これからも俺の隣を歩いてください。」
「…っ!」
「…はいっ!」
「元貴、俺も好きだよ。」
「これからはずっと一緒だよ。若井」チュ
「うん…!」
「あ、涼ちゃんに連絡しないと。
元貴のこと一緒に探そうとしてくれたから」
「そうなんだ…じゃあ涼ちゃんにはしっかり言わないとね。」
「うん。」
「風邪ひくから早く戻ろ。」ギュ
!
「うん!」
「あっ!涼ちゃんー!」
「あ、元貴ー!大丈夫?」
「うん。心配してくれてありがとう。」
「全然ー!あれ…二人ともなんで手繋いでるの?」
「あ、えっとね涼ちゃん。
今まで内緒にしててごめんね。」
「俺たち付き合ってるんだ。」
「えー!気づかなかった…」
「さすが涼ちゃん!」
「なんか隠し事してるなーとは思ってたけど
付き合ってるとは…もっと早く言ってよー」
「ははは笑」
幸せだなぁ。
なんか話しが綺麗にまとまりました。
これにて終了です。
期待とは違う作品になったかもしれないです
ちょっと路線がずれてごめんなさい。
めっちゃ純愛になってしまった…
下手くそなので文章もおかしいかもです、
この話以外にもこれから出そうかなーって
思ってはいるのでよろしくお願いします。
コメント
2件
うわぁあ最高でした!!! 3話までの展開も凄く好きでしたが、最後ちゃんと想いを確認し合って純愛だったの良すぎましたね… 絵も描けて小説も書けるなんて天才すぎる…