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剣持刀也は自己肯定感の低い、悪い子。
『はぁ、今日も学校つかれた、』
僕は剣持刀也。十六歳の、ちょっぴりロリコンの男子高校生だ。
“普通”ではないけれど。
『んっ、あっ、、、』
部屋に響き渡る僕の卑猥な声。
「ほら、ここ?いって?♡」
相手は目が獣の知らないおっさん。
『ここ、ここが、いいっ、♡』
ばちゅんっ、!
『うっ、あはっ、♡きもちぃ、、♡』
「よくできました、♡」
こんな感じに、僕はほぼ毎日男に抱かれている。
腐女子が見ても、生々しいほどに。
「はい、お金!今日もありがとうね〜!!」
『いえ、僕だってお仕事ですから。』
性的なバイトをしている僕は、今日も10時半、家にかえる。
がちゃん、
意外にも、僕の家には門限がない。
くそみたいな両親を起こさないよう、慎重に自分の部屋へと入る。
『ふぅ、』
こんなキスマークだらけの首を見せるわけには行かない。
『 パーカー忘れたのが悪いんだけどね、笑』
ぼすっとベッドに倒れ込む。
つかれた。
こんなことしていていいのだろうか。
わからない。
お金のため。
自立のため。
こんな家から、出ていくため。
そんな言い訳を作っている。
『何のために生きてるんだろ、』
未だに分からない。