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本作品は実在の人物等となんの関係もありません。nmmnの単語が分からないならば直ぐにプラウザバックお願い申し上げます。また、この作品は二次創作、BL等に値します。御理解の程よろしくお願いします。また、今回の作品はknkzの表現が含まれます。それを理解している方のみ先へお進み下さい
これは昔々のお話。
この日はとても寒い冬の日だった。叶と葛葉は一緒に暖かい暖炉の前に座り雑談をしていた。戦争はなんでするのか〜とかほぼその話題で持ちきられていた。そう、この時代はまだ戦争が続いていたのだ。叶はみんなお子ちゃまだからね〜とあまり話を重くさせない程度で話を続けていた。葛葉もそんな叶が話しやすくていいなと思っているのであろう。
「叶はさ〜、戦争が無くなったらどう思う?」
「別になんとも思わないかな」
「何かしたいとかないのかよ」
「ないと言ったら嘘になるけど・・」
「なんだよ、教えろよ 」
「僕と葛葉で、この世を変えたいとは思うよ」
葛葉は唖然とした。だって、急に叶の口から出たのはとても重い言葉のように感じとれたから。葛葉は息を飲み叶の目を見ながら問いかける。
「この世を変える?」
「うん、戦争なんてくだらないことを辞めた世界だったらもう2度とこの世で戦争を起こさせないようにしたり、みんなの為に役立つ事がしたいんだ」
葛葉は叶の目を見て本当にそうしたいんだ、そう思った。何故ならば叶の目はそれはとても楽しそうな瞳をしていてその目からは嘘が感じ取れなくとても純粋な目をしているように見えたからだ。まるで、将来の夢を語る子供の様な。
「いい夢だな」
「夢になんかするなよ」
「え?」
「僕と葛葉で本当にやるんだよ!」
「本気か?」
「もちろん。」
叶からは嘘の感情は読み取れなかった。葛葉は人の感情を読み取るのがとても得意だ。その葛葉が叶から嘘は感じられないと思うのなら本当に叶はこの世を変えようと思っていることが目にわかる。葛葉はポカーンと口を開けだらしない顔をしていた。それを見た叶は変な顔〜と嘲笑いながらこの話をするのを辞めた。葛葉も少しそれを望んでいたのかもしれない。葛葉は少し安心したように軽いため息を吐いた。叶は何その溜息もしかして僕の話聞きたくなかったの?と聞いてきた。葛葉はそんなことねぇよ。と大人の対応を見せた。それでも叶はじゃあさっきの溜息なんだよ!とどんどん追求してきた。葛葉はそういう所だぞ。と答えると叶はむっと頬を膨らませていた。この時点で少し怒っているというのがすぐに分かる。葛葉はこんな変わらない楽しい日々がずっと送れる、そう思っていた。少なくとも、今日までは。
翌日の午後6時。そろそろ叶が遊びに来てくれる時間だ。なのに叶は全然姿を表さない。葛葉は少し変だな、とそう思っていた。でも人間誰もは遅刻をする生き物なので葛葉は特に気に止めなかった。それが後悔に繋がることも知らずに。そこから葛葉は1時間、2時間待ったが一向に叶が来る気配は全くなかった。流石に葛葉も可笑しいと思い叶の自宅を訪れた。するとそこには叶はおらず葛葉は困惑した。それでも葛葉は諦めず叶の部屋を探索し続けた。トイレ、ベッド、クローゼット、引き出しの中。葛葉はこと細かく捜索したが何処にも叶の姿は無かった。よく見るとテーブルの上に手紙のようなものが置いてあることに葛葉は気づく。その手紙には見慣れた文字でこう書かれていた。『葛葉へ。僕は今日から戦争の団員として戦わなければ行けないことになりました。もしかしたら生きて帰って来れないかもしれません。でも、安心してください。僕は必ず帰ってきます。少なくとも葛葉にお別れの言葉を言わない限り死ぬ訳には行きません。長い月日になると思いますが待っててください。葛葉の大親友叶より。 』葛葉は目を丸くしてソレを読んでいた。葛葉は今にでも泣きそうな瞳をしていた。それはそうだろう、急に自分の大親友と離れ離れになってしまうのだ。誰でもこんな出来事があったら泣くことであろう。葛葉はふわふわと揺れる自分の髪の毛がぼやけて視界に映ることに気づく。これはきっと葛葉が泣いている証拠だ。葛葉はその瞬間初めて自分が泣いていることに気づいた。次第に鼻からは透明の液体も出てきており呼吸も段々苦しくなってきている。葛葉が泣いている理由はたった一つ。叶が生きて帰ってこられるかの心配だ。今まで戦争に派遣された人は毎回死体となって帰ってくることしかないという。そんな噂を葛葉は前耳にしたことがある。そのため叶が生きて帰ってくる確率は1%にも満たないという。手紙には”葛葉にお別れの言葉を言わない限り死ぬ訳には行かない”と書いてあるがそれも叶うかどうかも怪しいのだ。本当にに叶う確率もあるし死体となって帰ってくる確率もある。それが葛葉はとてつもなく嫌だった。これは大親友であるからそう思うのか、いや。葛葉なら面識があるなら全員死なせたくはないのかもしれない。とにかく今の葛葉に出来ることは叶の無事を祈ることだけだ。葛葉は涙を拭い鼻をかむと神社へと足を運んだ。もちろん叶が無事に帰ってきますようにとお祈りをするためだ。葛葉は取り敢えずお祈りできる神社には全てに足を運んで行った。少なくとも10個の神社をら巡る予定ではあるつもりだろう。そこから外出時間が2時間を超えてきた頃葛葉は神社を10個回ることに成功しそろそろ帰宅すると言う時に大雨が降ってきた。これは・・葛葉はまずい、と思った。まずいと思ったのは自分に向けた言葉では無くもちろん叶に向けた言葉だった。戦争たるというもの雨が降ったら地盤が歪み川の水も溢れ出して来るというものもそうだがなりより葛葉がマズイと思ったのは地面の土だ。雨が降ると土のせいで滑りやすくなる。もしも叶達の団員が崖の所で戦争を行っているのならば足を滑らせそのまま落下死ということも全然ありゆる。落下死なんか戦争で1番ある事故だ。今までの戦争部隊の人達も崖から落ちたという人も多数いるだろう。それくらい頻繁に起こる事故だ。葛葉はこの雨のこともありとても不安になって来ていた。神社を10個巡ってお祈りいたのはいいのだが必ずしも神様が頼み事を叶えられないことくらい葛葉も知っている。それでも今の葛葉は神頼みに賭ける他しかなかったのだ。葛葉は雨をやませるためにも今出てきた神社にもう一度行き雨を止ませてください。とお祈りをし家に帰った。葛葉はその後も叶の事が心配でたまらなかった。今頃あいつは生きているのだろうか、もしかしたらもう・・・というネガティブ思考が頭の中をさ迷う。葛葉はそんな自分の思考が大嫌いで仕方がないらしいが。葛葉は心配と一緒に昨日叶とした約束を思い出した。戦争が無くなったら一緒にこの世を変えようということを。もし、叶がこの世から居なくなったらこの夢を叶えることも出来なくなる。あの約束は葛葉とそして叶と2人で叶える、そういう約束だからだ。少なくとも葛葉はあの時の話を約束と受け止めているようだ。
「叶、、お前が帰ってこなきゃ俺達目標を叶えられないぞ・・。」
その声は少し寂しそうな声でしかも少し怯えていたような感じもあった。それはそうだ、大親友の命がかかっているのだから。葛葉はこの日から毎日神社へお参りに行くことはもちろんの事、てるてる坊主も1日10個は吊るすように心掛けた。これも全て叶のために_
・・・それから10年が経った。葛葉は現在30歳だ。でも葛葉は吸血鬼のため見た目はまだ若々しいお兄さんのような見た目だ。他の葛葉のお友達は全員段々と老けていっているが葛葉だけは不老不死なため見た目にも害はないし死ぬ恐ろしさも一切ない。人に殺されるまでは。葛葉はしぬ恐れはなくても叶が死んでい待ったのではないかそういう思いでいっぱいだった。叶は普通に歳を取り普通に衰える。今はお互い30歳だがそこから更に歳を取れば身体もどんどん衰えてくる。するとどうなる事か叶は死ぬ確率が高くなるということだ。身体が衰える=動きが鈍くなるということなのだから。葛葉はいつもの習慣通り新聞をポストから出し読む。そこには衝撃的な内容が記載されていた。叶達の団員達が全員死亡したこと。でも、その犠牲により戦争に勝ったということも。葛葉の目からは涙が溢れ出て来ていた。もちろん叶が死亡したことが確認できてしまったからだ。明日は死んだ団員達の為のお葬式が開かれる。そこにはもちろん葛葉も参加をする。大好きな相棒の顔を最後まで見守るために。葛葉はその後どんだけ泣いたか分からないくらいに泣きじゃくっていた。息が続かないくらいに。葛葉は相当悔しいだろう。叶との約束を守れなかったこともそうであるし叶達のお陰で戦争が収まったこともだ。叶達が死んだことでこの日本の戦争が収まったということがどうも葛葉は納得がいかないらしい。叶が死んでしまうのならば最後まで生きている叶と過ごして最後を迎えたかった。そう葛葉は思っていたのだから。戦争が無くなるのは葛葉には夢で良かったのだ。
「叶…..俺、もう一度叶に会いたいよ…!!」
いくらこんな願望を云ったって現状は何も変わらない。いいや、変わってくれないのだ。
そう思っていた。
『君の願い、叶えてあげようか?』
可愛らしい少女の声が聞こえるまでは___
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹.
▸▸▸♡2000
前からず〜っとコツコツ書いていたものです。ようやく出せました。感想コメントに書いてくださるとココナッツのモチベーションが上がり早く続きを出す場合が御座います。後、♡沢山求めているのはただ単にサボりたいだけです。今日も見て下さりありがとう御座います。
伸び悪かったら消します。(1、2ヶ月程度で)