花は時に新しい顔を魅せる
花は枯れ、散っていく
惜春の中
私は屋上で髪飾りを撫で、語る
「愛のない存在は責任の塊よね」
愛はそれに意味を持たす
生きたのなら責任を持つ
死んだのなら無に帰す
「愛は偉大で歪んでいるわよね」
そっと呟き
鞄から瓶を取り出す
スマホを持つ手はボロボロで
絆創膏が貼ってある
「愛のない貴方は何を求めるの?」
瓶には
“愛”
と書かれている
「愛を知らない愛だなんて皮肉ね笑」
私は瓶を抱き締めながら語る
「だから私が教えてあげるわ」
「ぎゅっと締めて、楽しい、、」
「そんな死後が美しいのだから」
スマホからはある記事が流れてくる
「ーー高校にて首吊り死体が発覚
不可解に心臓が摘出されており、
第1発見者は女子生徒で髪飾りをした
彼女は被害者の親友と供述 している。
親族からの虐待もあるようで
心臓が抜き取られている事から
警察はこの件を殺人事件と考えており、
今後の調査をーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー」
誰も私を疑わず
ただ憐れむ
「これだから人は馬鹿なのよねぇ」
瓶は赤い光を通した
これで貴方は
愛を得た
ーーーーーーー
ーーーーーー
主の余談✞✞✞✞✞✟✟✟✟✟
ども〜( 主¯꒳¯ )
本格的な小説を書いてみたいなと思ったので
短編小説を書くことにしました
最初の可惜夜の意味は
簡単で「明けてしまうのが惜しい夜」です
今回の話は中々見ない展開でしたね
解説はコメントで固定もしときますね
黙読お疲れした!
コメント
3件
話し手は高校生の少女で 彼女はある日屋上に行く 彼女は愛を語り、愛に執着を見せる 彼女の取り出した 瓶にはニュースにも載っていた 親友の"心臓"が入っており、 彼女はそれに無償の愛を捧げていた そこで先月起きた事件は親友の自✘ 彼女はそれの第1発見者であり、 犯人である。そう、親友は彼女の 歪んだ愛の上で✘害されたのだ それを笑いながら夜を迎えた彼女は いつまで愛を愛すのだろう
あ の 世 っ て ど う な っ て る ん だ ろ う ね … 短 編 集 が ん ば .ᐟ