コメント
9件
あッ好きです、まじで神作しか作らないですね!?天才過ぎますわ…どうやったら壁になれますかね?
続きが楽しみだぜ〜!!ヒャッハーー!!過呼吸最高ぉーー!!(面白かったです…続き楽しみにしてます!)
確認 取っておく んですが 好きすぎるので 1人で 1000いいね 越してもいいですか()
【過呼吸】
brnk
過呼吸表現あり
↓
わんく
↓
きっかけは些細なことだったと思う。自分はメンタルが強い方だって自負もあった。
なんでも深く考えなければなんだって受け流せるってそう信じてきたし、周りだって僕が深く考えすぎることはないって思って る。
深く踏み込まなければ、心の底まで到達させなければ、いつだって傷つかなくて済む。
それが、積み重なって積み重なって崩れてしまうまで気づけなかったのは僕の方。
br「…つ、あ……、」
nk「Broooock?」
朝から体調が良かったわけじゃない。でもそれはいつも眠くてだるいのとあまり変わらなくて、結局撮影に少し遅れていくだけで済んだ。
僕だからって許してくれるメンバーに愛想笑いをして、撮影をこなして。
終わってからNakamuと帰ろうとした時に、明日の撮影の話になった。
考える未来の話に少しだけしんどいな、とそう思ったらもうダメだった。
僕の喉から出たのは不規則な呼吸音。
br「…っは…、ヒュッ…、!」
nk「Broooock!?」
立っていられなくてその場に座り込めばNakamuが駆け寄ってくる。
自分の心臓の音がうるさい。
ドクド クと鳴る音と、不規則な呼吸音。
経験なんてしたことも、ましてや見たこともほとんどないけれど、これはきっと過呼吸と呼ばれるもの。
息の吸い過ぎでなってることくらい分かるけれど、いざその時になってみれ ば冷静に対処なんてできなかった。
br「は、…っ…は、あっ…、!」
nk「Broooock、!息吐いて。大丈夫だから…っ」
Nakamuの声と、背中をゆっくりさする手。
言ってることはわかっていた。それでも頭の中を占めるのはなんで、という文字だけ。
なんで自分が過呼吸になっているのか、息の吐き方が分からない。
突然のことにパニックになった自分には上手く出来なくて、ただ肩で息をすることしか出来なかった。
じわりと目元に涙が浮かんだ。
そんな僕の様子を見たのか、Nakamuはぐっと唇を噛み締めると背中をさする手を止めた。
nk「Broooock、ごめん」
br「は…っ、!…ん、つ…う!!」
一言 Nakamuは謝ると、下を向いて過呼吸を繰り返していた僕の顎を掴み上を向かせた。
そうして間髪入れずに僕の唇に Nakamuは唇を合わせる。
驚きはしたものの、口を塞がれたことにより急に息を止められた圧迫感に苛まれ僕は声をあげる。
苦しくてNakamuの胸を叩くけれど Nakamuは離すことなく口を合わせ続けた。
nk「んっ」
br「ん~~っ!!っは…!っ、ヒュッ…!」
nk「らいじょーぶ、だから」
br「なか、…っ!… ヒッ…」
震える僕の手を取って恋人繋ぎをすると空いた手でぽんぽんと頭を撫でられる。
その一定のリズムに安心し、Nakamuによるキスに浮かんだ涙が頬を伝った。 Nakamuの舌に僕の舌が絡め取られてだんだんと呼吸が落ち着いてくる。
肩を震わせながらNakamuのキスに応えていると、もう大丈夫だと思ったのかNakamuが口を離した。
引いた糸が下に落ちて、僕は思いっきり息を吐いた。
br「っは、ぁ…!!は、あーっ、も、… なかむ、強引す ぎ…、っ」
nk「は…っ、ごめんって…。 どうしようってパニクったのは俺も一緒なんだから…」
不意に起こした過呼吸に焦ったのはNakamuも一緒だったらしい。
息を吸いすぎて起こる過呼吸の対処法は吸わせないようにするということは僕でも分かる。
ただ素人が袋を当てたりするのはむしろ危険だし、そ うなった時に無理矢理キスで塞ぐしかないという結論に至ったらしい。
過呼吸で体力を持っていかれて、そ のまま床にごろんと寝そべって息を吐いた。
br「っはぁ… ごめんね、Nakamu…。おかげで助かった、」
nk「ん、Broooockが落ち着いてよかった」
ぽふっと頭に手を当てて、安心するように笑ったNakamuの手は震えていた。
そりゃそうだ。
いきなり過呼吸を起こされたら誰だって怖くなる。
平静を装っているが、Nakamuにとってだいぶ恐怖だったに違いない。
僕だってNakamuが突然過呼吸を引き起こしでもしたら焦ってしまうだろう。
不安な思いをさせたままにするわけにはいかずに、横になったままNakamuの腕を引っ張る。
バランスを崩して僕の上 に倒れ込んできた Nakamuを抱きしめると、お返しと言わんばかりにその頭を撫でた。
br「ごめんね、Nakamu」
nk「…ん。…こわ、かった…」
僕の心臓の音を聞いてやっと安心できたのか、力なくそう呟いたNakamuの頭を撫で続ける。
されるがままのNakamuも何も言わなかった。
僕も苦しかったし、二度と経験したくないなと思う。
Nakamuはやっと落ち着けたのか、独り言のように静かに口を開いた。
nk「なんか、あんなら言ってよ…。俺はBroooockに抱えてほしくない、」
br「うん。そうだね、Nakamu」
nk「本当に分かってる、?」
br「分かってるよ。…そうだなぁ、じゃあこれで証明になる?」
くっと顎を持ち上げると触れるだけのキスをNakamuにする。
誓のキスなんて柄では無いけれど、普段キスをされる側のNakamuにとって自分から行うキスがあれだったのはだいぶトラウマだろう。
僕からされるキスに目を細めると、ふにゃと笑うのがみえる。
nk「ん…。やくそく」
br「はーい。約束ね」
もう1度キスをして今度は少し長めに。
怖い思いをさせた分、もっと甘やかして安心させよう。
今日はこの後一緒に過ごそうかな。
そんなことを考えながら、もう少しだけ2人でゆっくりとした時間を取るのだっ た。
次話 ♡1000↑ 公開