「 あっぶなッ …間に合ったぁー!!! 」
と言いながらチャイムと共に教室に入る。
視線が痛いのはまぁきっと気の所為だ。
不意に後ろから軽く頭を叩かれる。
振り向けばそこには先生が居た。
「 間に合ってないですよ。でもまぁ今回だけは特別に見逃してあげます 」
なんて言われてついタメになってしまった。
「 やったー!!!加賀美先生神!! 」
「 こら、先生には敬語 。 」
「 あっ、すいません!!! 」
「 あっははw いいですよw ほら、早く準備しなさい 」
先生に言われ席に着く。
疲れた、と小さく呟きながら準備をしていれば隣の席の幼なじみからだる絡みをされる。
「 先生に怒られてやーんの w 」
「 うるせぇぇ…お前放課覚えとけよ … 」
なんて冗談を言いながら授業に必要なものを準備し先生の話を聞く。
♢
「 はるきゅん、今日も弁当食べようね♡ 」
「 うわ、きっっっっっしょ。近づかないてくんない?あとはるきゅん言うな 」
「 ひどい!!景子泣いちゃう ♡ 」
「 ………あ、おげーん!! 」
「 待って、無視??? 」
♢
「 んでさ、晴なんで今日遅刻しそうになったん? 」
「 えっ、遅刻したの?? 」
「 いやしたけどしてない 」
「 そうなんだ 」
「 それで納得すんのまじか 」
「 まぁまぁ、…なんで遅刻したの? 」
「 いやぁ実は登校途中にぎっくり腰で歩けなくて困ってるおじいちゃんが居てさー 」
「 そっかそっかー、はるくんってば僕たちがそんな嘘で騙されるくらい馬鹿だと思ってるんだー 」
「 ァ 、イヤソノ …… 」
「 ………いやぁ実はさ、お父さんが再婚することになったらしくてさ。 」
「「 は ? 」」
「 その人ほんとに大丈夫なの? 」
「 俺らが先に会ってもいい?その人 」
「 多分、大丈夫だよ。だって新しいお母さんになる人子供2人居るらしいし 」
「 いや、それで大丈夫って言えないでしょ……どうすんの、前みたいな人だったら 」
「 まぁー、その時はその時…じゃない? 」
「 それより聞いて!!僕にお兄ちゃんが出来るんだよ!2人とも年上らしくてさ 」
「 それで、この学校に転校してくるんだって! 」
「 ふーん、? 」
「 まぁ、晴がいいなら…いっか! 」
「 なんかあったら言えよ ~ ?すぐ行くから 」
「 はいはい、分かってるってば 」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!