。
最近は、ニキと遊べなくて。
「 なぁ、にき、今度ここ行かん? 」
「 ごめん、その日 シード に編集教えるから、 」
また別日は、
「 な、 にき … 」
「 ごめん、 シード と通話する。 」
シード、シード、シードって、
俺と付き合ってることなんか忘れたように。
分かっとる、新人で同級生で。教えなくちゃいけないことがあるのも。全部分かってるよ。でも、もう少し構って欲しい。
にき、お前は分かっとるん、?俺の名前を、動画以外で1ヶ月ぐらい呼んでないこと。
毎週毎日やっていた行為もゲームも、また1ヶ月ぐらいやってないこと。それでも、話したくて俺は声を絞り出してることを。
「 な、なぁ、 にき 、 」
「 ごめん、待って。 シードに教えてやんないと 。 」
「 すまん、 …笑 」
俺と自分以外に金を使わなかったニキは、シードにパソコンを買ってやったらしい。
意味わかんねぇし。シード、シード、ニキの口から出るのはそれだけ。一方通行。確かに、シードの方がニキと合うのかも。
俺なんかより、ニキが面白いって言って誘って。ノリもあって、同じで。やっぱり、ニキは俺よりシードの方が好きなんだろうな。
なら、別れるしかない。俺の体も声も、全部ニキのものだった。でもニキは、
「 、 にき ー 。 」
「 ごめ、 ちょっと ま 」
「 いや、 すぐ終わるから 。 」
「 なに、? 」
「 … 別れよう。 にき 。 」
ニキの顔色が一瞬で酷くなった。
「 な、 なんで 、? おかしい、って 」
きっと、俺もニキみたいな顔をしている。
だからこいつは困惑、してるんだろう。
「 いい。 じゃあな 、にき 。 」
「 ま、 まって 、! ぼ び ー、!、!! 」
久しぶりに、ニキから俺の名前を聞いた
その瞬間、俺は溜まっていたものが全て溢れ出て。 崩れ落ちてしまった。
「 やって、 お前 、 いつ 俺の事見たん、っ、 」
ニキは、何かにきづいたように俺に駆け寄った。
「 ごめん、 ごめんね ぼびー、 、っ、 」
それで、抱きしめて。俺はニキを突き飛ばした。
「 うるせぇよ、 ! 今更やん、なぁ、1ヶ月。何も気付かんかったんか。 」
その通り、なんて言うようにニキは手を引いた。だって、1ヶ月。俺は何度泣いたと思ってるんだ。にきに夜を断られる度に、一日中泣いた。デートをドタキャンされる度に、何度手を切ったことか。そんなことニキは、知らないんだ。知らなかったからあんなに俺を蔑ろにした。
「 お前、俺の名前今日以外 いつ呼んだ?いつ遊んだ、? なぁ、 」
「 ごめん、 ぼびー、ごめん。 ごめんなさい、 」
「 お前の相棒は、俺ちゃうんか、 シードの方が、やっぱ上か、? 」
「 ちがう、ちがうよ、 」
苦しかった。いくら幼なじみでも、もう少し優先して欲しくて。でも、ニキが別れたくないと言うのなら。
「 分かった。 別れんよ。 」
視点change
。あの日から、ぼびーは俺に話しかけてこない。俺が話しかけたら会話は普通にしてくれるものの、あっちから話すことはなくなった。 どうして。
「 にき、 別れよう 」
俺は、 その返事に首を縦に振った
。ほんとに飽きた
コメント
3件
ううぅ、、、かなしい、、、😭
くぅ…切ない😭