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“ 俺たち別れよ “
急に来た貴方からのLINE
最初はドッキリかと思った。
” なんで？ “
” 冷めた “
なんて返せばいいの？
私は別れたくないのに。引き止めたら重いかな
私は今まで3人と付き合ってきたが、いつもこうだった。
初めての彼氏は中学3年生の冬休み。
受験生で忙しい日々を過ごしていた私に、愛を与えてくれたのは10歳も年上の男性だった。
社会人だからか、かなりの余裕を感じて私はそこに惹かれた。
彼は私の家庭教師だった。毎週日曜日、家に来てくれて勉強を分かりやすく教えて貰っていた。
彼のことが好きだと確信したのは、私を守ってくれた時。
「今日は気分転換で図書館に行くよ」
「え！やったぁ、!!」
私たちが図書館に行っていると、私はある男にナンパされた。
正直とても怖くて泣きそうになっていたところを彼が守ってくれた。
そして図書館帰りに私から告白した。
「先生が守ってくれた時、私先生のこと好きになっちゃったの、」
「先生、私と付き合ってください。」
「大切にするよ。」
そう言ってくれたのに。
先生は体目的だったみたい。
付き合ってから初めて先生が家に来た時、
いきなり「しようか」と言われてベットに無理矢理押し倒されたのを今でも覚えている。
先生の はぁはぁ と興奮したような吐息。
まるで獲物を捕まえた獣のような瞳。
今私の上に股がって居るのが別人のように思えて怖くてたまらなかった。
初めてだったのに先生は優しくしてくれず、 私は涙を流しながらその苦痛に耐えるしか無かった。
その日から毎週毎週、と私は無理矢理先生の欲求を満たす道具として扱われた。
しかし、ある日母親がそれを知ったのか警察に通報し、先生は捕まった。
このことはトラウマとして私の心に刻まれた。
2人目は高校に入学したての頃。私が同じクラスの彼に一目惚れして告白した。
「好きです、付き合ってください。」
前回のことがあった為、声が震えて。
それでも彼は「俺もえとさんのことが好き」と言ってくれて、私に無償の愛をくれた。
幸せだったある日、彼の浮気が発覚して、私たちは別れた。
私ね、去っていく貴方の背中を見つめながらたくさん考えたよ。
私の何がいけなかったの？あの子にあって、私に無いものは何？とかね。
そして3人目が今振られた彼氏。
同じグループに所属していて、私よりも少し年下でPC関係に関しては誰よりも詳しいゆあんくん。
今回も私から惚れて告白してしまった。
でも今回こそはきっと大丈夫、と思えるような人だった。
実際ゆあんくんは体目的でもないし、浮気をしていた様子もなかった。
しかし、冷められてしまった。
私ってなんでいつもこうなの？
どうして誰も私のことを最後まで愛してくれないの。
涙が出るのを必死に抑えていると、
玄関の方からガチャリとドアの開閉音が聞こえた。
他のメンバーは買い物に行っているので、シェアハウスには私とゆあんくんしかいない。
ゆあんくんはどこかに行くのだろうか。
私の伝えたいこと、伝えなきゃ。
ドアを開いた瞬間。
私は嫌な予感がして発音場所を必死に探す。
溢れ出る涙と、垂れ流れてくる汗なんか無視して。
数分後、人だかりが出来ていて見つかった。
ああ、やっぱり＿＿＿＿
先程、君としたLINEの内容を思い出す。
” 俺たち、別れよ “
” なんで？ “
” 冷めた “
「それでも私はずっと好きだよ」
そう言って私は、血だらけの君にそっとキスをした。
かなり長いのに最後まで見てくれてありがとうございます🥲💞
ばいばい~
