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1話の続きです!最初にそちらをお読みください
では、スタート!
玲王目線
ブルーロックでの練習は過酷だ。内容が辛いうえに、時間も長い。
そんなもんだから練習ちゅうに口を抑えてトイレに行くやつもいる。
俺自身は大丈夫だと思っていたが、、、、、
やばい、めっちゃ気持ち悪い。どうしよ、、。でも、吐くって感じじゃないんだよな、。
黒名に伝えてどっかで休んでくるか?
どうしようどうしようどうしよう、、、、、、、
頭が回らなくなってきた。
「めんどくさいよ、玲王。もう知らない。」
なんで、こんなときに、、、、、、、
息がうまく吸えない。呼吸ってどうやってするっけ。
苦しい。辛い。気持ち悪い。
「れおッッッ!」
黒名目線
れおの様子がおかしい。息が上がんのが早い気がするし、ちょっとふらついている。
でも、普通に練習してるし、、。どうしたらいいんだ。
「えっ」
れおが、、、過呼吸になってる?
頭より先に体が動いた。座っていたおれの体が咄嗟にれおのいる方向に動く。
「れおッッッ!」
自分でもびっくりするくらいの声が出た。いや、そんなこと気にしてる場合じゃない。
「れおっ、大丈夫かッ?」
「はぁはぁはぁ、ゲホッッ」
どうするどうしたらいい。今、おれにできることをしろ。
れおの方身長が高いから、地面に座る。ぎゅーをするようにして自分の胸元にれおの顔を近づける。
「れお。落ち着いて。おれの心臓の音に呼吸合わせて」
「ゲホッ、ゲホッッ、、スー、はー、フッ」
「そう。できてる。できてる。」
「スー、はー、、、すー、はー、、」
「、、、よかった、、」
過呼吸が治った様子だから、安心して声をもらす。
「ごめん、黒名。迷惑かけちまった、、。ごめん、ごめん、、。
なんで泣きそうな顔でそんなことを言うのだろう。
迷惑なんて思ってない。自分が、れおを助けられてうれしい。
「迷惑なんて思ってない。ない。れおが無事でよかった。」
正直なことを言うと、れおは少し顔を赤らめて「ありがとな!」といつもの笑顔で言ってきた。
一件落着と思っていたが、どうして過呼吸に?れおは体力があるし、今までこんかなこと一度もなかったはずだ。
そんなおれの様子を察したのか、れおから口を開いた。
「黒名、、ちょっと抜け出して話せるか、、、?」
「、、、、、わかった」
チームメイト達はさっきのことを見ていたためか、なんも言わなかった。しかも、心配してた。
なんだかんだいい奴らだな。
れおはおれの手を引いて更衣室に連れて行く。
れおのその手が震えていて相当勇気を出して言ってくれたとわかる。
。更衣室
更衣室にはいり、ドアを閉めて床に座る。つめたくてひんやりする。
「黒名、」
れおの声が聞こえた。話してくれるんだろうか。
おれにできることと言えば、れおの話をしっかり聞き、支えることくらいだ。
。
。
。
「フッグスッッッ、、」
「大丈夫。大丈夫。」
自分の胸元にあるれおの顔から滝のように涙がでている。
れおに、いろいろ話してもらった。
凪がれおじゃなくて潔を選んだこと。凪が成長してくれてうれしいと思ったけど、寂しかったこと。凪に言われた言葉が悲しくて何回も夢にでてくること。自分のせいで脱落してしまった友達のことを今でも思っていること。
「れおはえらい。えらい。がんばってる。」
赤ちゃんをなだめるように言う。でもこれは本心だ。
話を聞いて、凪が悪くなくてもれおを泣かせたことに変わりわない。まあ、おれの私情も混じってるけど。
「くろなぁ、、、、グスンッ」
「よしよし」
大丈夫。大丈夫。
おれがついてる。
玲王目線
泣き疲れた。気持ち悪さは失くなった。
黒名はこんなおれ俺の話をずっと聞いてくれた。背中をさすってくれて、頭をも撫でてくれた。
黒名からは一緒に居ると心地よくて、なんでも話せてしまうような包容力を感じる。
けど、最近はそのものとは別に、どこか腑に落ちない気持ちがあった。
「黒名。もう大丈夫だ‼ほんとにありがとな!」
なるべく笑顔で言うようにする。
大丈夫かな。今、俺は笑えてる?
「、、、れお」
朝と同じ声だった。
なにを言われるだろう。
、、、、また、、、ッッッ
「れお。無理して笑わないでいい。おれはそのままのれおがいい。」
そういって、俺の頭を撫でる。
また泣いてしまいそうだ。
「黒名、、、、、、、、好きだ」
、、、、、、、、ん?今俺はなんて言った?、、確か、、「黒名、、、、、、、、好きだ」
終わった、。あっ、そうだ。近々から感じていた気持ちの正体。わかった。
「恋」だ。
黒名目線
「黒名、、、、、、、好きだ」
ぇ、、、え、、え、?これは、恋愛という意味で解釈していいのか。
「ご、ごめんっ!こんなこと言われても困るだけだよな!ごめん!忘れてくれ、、、、」
いや、れおのその言葉を、無かったことにはしない。したくない。
「おれも好きだ。」
うん。これが正しい。好き、大好きだ、れお。
「、、、、、えっ、、、、、」
とまどっている。まぁそりゃそうだよな。どうすればいい?
「、、、ほんとに、?」
え、疑っているのか。そんなところもかわいい。
「ほんとう。れおのこと、一人の人としても好きだし、恋愛の意味でも好き。」
目の前の君の顔が赤く染まっていく。
そして小さく
「俺も、、、黒名のこと、、その、、、そういう意味で、好き……///」
かわいい。サッカーや日常生活では頼れてかっこいい君がおれの前ではこんなかわいい姿を見せてくれる。
そんな君に、おれはたまらずキスをした。
fin. 君とおれのメモリー