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江永ふゆき sid
……ゆっくんが来るらしいけど…
僕は薬を用意して軽く違う資料を目に通す。
「 はーい。お待たせしましたー。 」
薬局のドアが開くとそこには国枝優くん、通称ゆっくんが居た。
「 おー。今日はゆっくん暇なの?それに香音君風邪気味らしいけど。 」
香音君の薬を渡して言う。
「 まぁ程々に。緊急入ったらそっち直行だし。俺昨日から当直だけど、香音は10連続だから。そろそろ休みが必要ってサインよ。 」
「 あぁ、お医者さんは大変だね…あ、あとゆっくんは処方する薬多過ぎね…?もうちょい纏めらんないの…? 」
そう、こいつは患者さんへの処方箋の量が多い常習犯なの。ホントにやめて。
僕の仕事増やしたいの…?
一応、嫁と子供居んだけど…?
残業とかまじで許さん。とか言ってやっちゃうんだけどね…
「 いやぁ…ごめんじゃん。でもふゆき君なら出来ると思って、さ? 」
「 …ムカつくー。なんそれー。 」
「 えぇ、なによ…? 」
「 はいはい。香音君の薬届けて来て。ハイ。飴あげるから。 」
僕はオレンジの飴を渡して半ば強制的に薬局から追い出す。
「 なんよ…もうちょい話させてくれたっていいじゃん。 」
そんなことを呟きながら病棟に帰るゆっくんが想像できる。