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拝啓、死体に恋してしまいました
私は未だに恋したことがない
というか、恋することができないのだ
今までたくさんの男を見てきた
でも、何かがちがう
私は殺し屋だ
人の心を奪う殺し屋
だから、恋することができない
好きで殺し屋をしているわけではない
するしかなかったといっても過言ではない
私の愛する両親を殺した犯人を見つけだすべく
殺し屋をしているというのが正しいだろう
犯人を見つけだすことに命を懸けている私が
恋する時間などない
『おっと、〇〇さん家の娘さんじゃないか』
『随分と大きくなったね』
マスクをしているが誰だかすぐに分かった
あの喋り方、口調
やっと見つけだした
愛する両親を殺した犯人を
どうしてやろうか
考えたら考えるだけ顔がにやけてしまう
私の手には拳銃
その拳銃は今犯人にむいている
犯人、いや彼はとても怯えている
怯えても無駄だ
私はやっとお前を見つけだせたんだ
あぁ、とてもいい気分だ
この後私はどうなってもいい
彼を見つけることができたんだから
『やめてくれ』と言われてもやめるわけない
お前はそれ以上の事をしたんだ
地獄におちろ
彼はピクリとも動かない
マスクをとったん瞬間
私は驚いた
彼は,,,
数年前 私が高校生だった頃
そして
私が両親を亡くした頃
幼なじみだったAという青年がいた
Aは両親を亡くした私に積極的に話をした
『大丈夫だよ』
あの時はとても鬱陶しかった
でも,,,
今は違う
彼は私にとって大事な存在
ありがたい存在なのだ
いや、違う
好きだったのだ
あのもやもやした気持ち
鬱陶しいのではなけ恋に落ちていたのだ
久々に彼にあえて嬉しかった
でも彼はこの世にはいない
からっぽになった遺体だけを
残して
私を
残して
あの世に去っていった
,,,
好き
あなたが好き
大好き
言葉に表せられないほど
あなたが好きなの
殺した自分を憎んだ
少しでも話を聞いておけば、
彼の方をみると
ポケットの中に何かが入っているのだ
手紙だ
ひらくとそこには
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
君が好きだった
ほんとに好きだった
君を 僕のもにしたい
そう願った
でも君を悲しませることになってしまった
僕を許してくれ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
酷いよ
私もあなたが好きたんだから
遺体をみる
もっと好きになる
愛している
私は彼の唇と自分の唇を,,,