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愛染執着 完結
「私は思いました。愛は憎しみと同じものだと」
この物語はある新高校生二人による恋愛ストーリーです。
主人公は気の弱い依存体質にある遥という子です。そして、その遥が恋したのは入学式の時に隣の席で話しかけてくれた葵さん。
「やぁ! 宜しくね」
葵さんは過去に遥と会ったとことがある。だがそれは幼少期であるから遥は覚えていないのだ。
でも、葵さんは覚えている。過去に大きな人形を遥にあげたからである。
「あ、宜しく」
遥は人に嫌われて生きてきたのでこの時話しかけられて少しどきりとしてしまった。
そこから遥と葵さんは親密になり一緒に帰る仲となった。
遥は、人形を過去に葵さんから貰ったものだとは覚えていなかった。だが、葵さんの匂いがするからとその人形で妄想してしまう。
それからその人形を葵さんだと信じ込んでしまう。
そう思ってしまったのはある日葵さんと帰った時、そのまま葵さんは帰ったと思わず、妄想による幻覚で葵さんと家に入っていき、それからその人形と重ねて信じ込んだという経緯だ。
「私とにゃんにゃんしようよ。遥」
「もちろん」
この会話は実際にしたものでは無い。遥の妄想上の会話である。
そこから遥は部屋から出なくなってしまう。
「葵から離れたくない」
そんな時に外に本物の葵さんが知らない人と話しているのを見つけてしまった。
遥はそれからどうしたのだろうか。
あなたはどう思う?
一、知らない人を葵さんから離すために殺す。四ページへ
二、幻覚の葵さんは人形だと区別し、そのまま葵さんへの執着をやめる。六ページへ
三、幻覚の葵さんは人形だと区別し、葵さんと愛を育む。七ページへ
遥はそれから部屋からカッターを持ち出し、久々に部屋から出たと思ったら外へ飛び出し、直ぐにその知らない人へ斬りかかった。
それから騒ぎを聞きつけて人が集まってきた。
すると遥はその周りの人達も殺していった。
そして最後は葵さんのことを、斬り掛かるのではなく首を絞めて殺した。
「私以外の人を目に入れるな!」
遥は葵さんを殺したと認識していなかったので、そのまま家へ持って帰り、部屋へ持って行った。
遥は部屋へ持ち帰りじっくり観察して行くうちにそれは屍だと認識し、皮を剥ぎ始めたのだ。
それから何をするかと思えば葵さんだと思っていた人形へ皮を被せた。
それから剥製になった葵さんを永遠に見つめ続けたのだ。
遥はそれから、これは葵さんではなく人形だということを認識しなおしたのだ。
そして、突然部屋から出たと思えばそのまま外へ出て、葵さんへ言った。
「私、もう君に執着するのは辞めるよ」
葵さんは執着されていることも好かれていることも知らなかったが、
「そっか。よく頑張ったね」
と微笑んでみせた。
遥はそれから、これは葵さんではなく人形だということを改めて認識した。
そして、突然部屋から出たと思えば、引きこもってる遥の分まで料理を作っている母へ言った。
「私、もう引きこもるのはやめる。明日から学校も行くよ」
それから遥は本当に学校へ行くようになり、それから勉学も頑張り、葵さんとも改めて仲良くなり、色んな人とも仲良くなり、平和に過ごすのであった。
ある日、遥は葵さんへ思いを伝えた。
「ずうっと前から好きでした! こんな私で良かったら付き合ってください!」
「もちろん! いいよ! 私も好き! 嬉しい! こんなの嘘みたい!」
遥と葵さんはそれから本当に結ばれていった。
だがそれは、良い結果になったのだろうか。