後編に入る前に…
読むのに疲れた人への番外編ストーリーです!
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【番外編】マッサージ
─とある休日
俺はテリヤキとチーズにマッサージをしていた。疲れている体を揉みほぐす作業。単純だが、2人がどこの部分がかたくて、気持ちがいいのか的確に行わなければ効果は無い。疲れが取れることもない。
🧀「んぅ…ふはぁ……力加減が丁度いい………」
🍔「うぅ……っ…すっごぃぃ…疲れ取れるぞ
………」
だいたいは、週に3回程度こうして、マッサージしてあげている。
2人同時にするのは慣れている。時間がもったいないから同時にやっている。
チーズはむちむち、もちもちした少し太めの弾力のある太ももをほぐす。
🧀「うっ…ん………ふぅ…………はぁぁ……」
マッサージ中はなるべく深呼吸させるようにしている。リラックスさせるためだ。
(相当、疲れが溜まってんだな…2人とも)
🍔「はぅぅ……相変わらず的確っ…だな………んぅ…はぁ…ふぅ」
そりゃ当たり前だろ?
「手馴れてるからなっ♪𓈒𓂂◌」
そういえば…花子がこの場にいたのを忘れていた。
すると…
「私にもマッサージして欲しいわ……………」
「…は?」
テリヤキとチーズのマッサージをしている手を一旦、止めて花子をチラッと見る。
(なんで急に…そんなこと言い出すんだ?)
そんな気になるのか?疑問しか出てこない。絶対、俺の事は嫌ってるとばかり思っていたが違ったのだろうか。
「……ダメだった?」
「いや別に…そんなことはねぇけど……お前がそう言うのは珍しいと思っただけだよ」
ちょっと照れるじゃねぇか。
「じゃあこっちに、はやく上がれよ」
「はいはい」
のそのそとのろい動きでこっちに上がってくる。
(女子相手にやるのは、なんか緊張するな)
「まずはうつ伏せになってくれ」
「こう?」
「そうだ」
そうして手をつけていく。背中の中心部分をゆっくり指圧する。
グッと親指に力を入れ始める。
「ん!?」
「な”っ!痛かったか!?」
(加減間違えたか…!?)
焦って様子を確認すると、痛がっている感じは全くなかった。少しホッとする。
(お、驚いた………………な…)
「き…」
「き?」
「き、気持ち良くて…つい………………」
沈黙する。
(なんて返すのが正解なんだ?)
ていうか…なんで俺が弟子でもない…ただの店長にマッサージしてやってるんだ?
急に…イライラが出てきた。
─グッ!
「いったー!!!なんなのよ!!!急に痛いんだけど!?!?」
「うるさい!マッサージしてやってんだから大人しくしろよ!!次騒いだら、かかと落としするからな!」
「暴力反対ですぅ!」
ゴチャゴチャ言い争うこと10分。互いに疲れてきたので辞めることにした。
「はぁはぁ…あなたね…………………うっ……気持ちいいけど…力強くない?」
そんなことを言われた。
(え?…俺そんなに力入れてたっけか…………)
「…文句があるなら止める」
「い、いいや!?文句じゃないから……………」
─20分後
「はぁ〜!快適!軽くなった感じがするわ!!…………ありがとう…」
「お、おう…………」
少し照れる。そんな言われると思ってなかった。別にこれぐらい普通だろ。
(ん………………?)
「またやって欲しいわっ♪…………………って聞いてる?お〜い!!!!」
「しっ!!!!」
「んぐっ…?」
─すぅーすぅー
なんで口を塞いだかって?テリヤキとチーズが寝てるからだ。
いつの間にか、寝てしまっていた2人。俺らがくだらない口喧嘩しているときに寝たのか。それより前に寝ていたのか。どちらにしろ、騒いでしまったことに申し訳なく思う。
(かわいい……な………………)
寝顔を見つめ、サラサラした短い髪の毛を手ぐしする。2人の頬にふれた。もちもちしてて、あたたかい。
🧀「んん…………すぅすぅ…………」
🍔「……………………ふふっ」
いい夢でも見ているのだろうか。少し笑った顔をしていた。カメラを構える花子を投げ飛ばし、寝顔を観察する。
少し口から出るヨダレを見て微笑ましく思った。
(起きたら、ご飯でも作ってやるか)
─なんて思いながら…
「ゆっくりおやすみ…かわいい子」
ふわふわとした毛布をかけ、俺と花子は部屋から出たのであった。
終わり
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いかがでしたか?たまにはこういう短編もいいですねっ♪
毎度いいねありがとうございます。
応援してくださる方がいる限り話を続けようと思います。
それではこの辺で─
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