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二次創作です。
ご本人様には関係ありません。
某実況者様のお名前をお借りしています。
誤字脱字等あるかもしれませんが、
温かい目で見守ってくだされば幸いです。
尚、ご指摘等は程々に宜しくお願いします。
いつもより早く起きれると、その日はいつもしないことをしたくなるもので。
「ン……オハヨ」
誰に聞かせるでもなくぽつりと言う。
大きく伸びをして立ちあがろうとすると、ふらりと体が傾いて、ポスンとベッドに着地する。
危ない、転んで怪我なんてしたら…。
らだおくん達に怒られる様子を想像して、ぶるりと震える。そんなのは絶対いやだ。
今度は急に立ちあがろうとせずに、ゆっくり起き上がる。
「ふわぁぁ…ネム」
みんなまだ寝てるだろうしなぁ…あ、ご飯でも作ってみようかな…?
ピザは作れるけどそれ以外はあんまり作ってみたことがない。せっかくのチャンスという事で、喜んで貰えるような朝食を作ろうとキッチンに立った。
お米はあるから、卵焼きと、シャケと、お味噌汁と…
「ンー…ンー?アレ??」
卵焼きを焼いてみるものの、綺麗に巻けず、手元からは焦げた匂いがする。
2回目以降はうまく焼けた。上出来だ。
「フンフン、フフーン♪」
うまく焼けたことが嬉しくて鼻歌まで歌ってしまう。
順調に朝食作りを終え、みんなを起こしに行こうとすると、階段でレウさんに会う。
「…みどりくん?」
「オハヨー!」
変な顔…どうしたんだろう?
ポカンとしているレウさんに、みんなを起こしにいってくると伝え階段をあがる。
…コンコン
「ラダオクン…?オキテー」
ズルズルと布を引きずるような音の後に扉がゆっくりと開く。
「ん”ー…み”と”り”、お”は”よ”ー……」
声の掠れ具合や、頬の赤さからして、風邪でも引いたのだろう。
え?え?と驚くらだおくんをベッドに無理矢理寝かせて、手を額にあてて熱を測る。
フム。熱いなぁ…熱出してるね。
インカムでレウさんに連絡して、薬と水を用意してもらう。
「こ”め”ん”ねぇ”〜…」
ぽむぽむとらだおくんの頭を撫でて部屋を後にする。
…コンコン
「コンチャン?…アサダヨー」
「うーん、まってね…後少しだから…」
?…ぁ…まさかっ!!
ガチャっと扉を開けて部屋の中に入る。
そこには想像通り、器具を使って実験をしているコンちゃんがいる。
背後から顔を手で挟み込んで上を向かせる。
「あぇ〜、みっひょぉじゃにゃいひゃ〜」
タコの口のまま器用に喋るコンちゃんの手元を覗き込む。
「コレ、マダサキノ イライデショ?」
たしか二ヶ月後に終わっていたら嬉しい、くらいのものだったやつ。
「んー、しょうにゃんひゃけど…」
ぱっと手を離してコンちゃんをベッドに座らせる。
「ほら、早いに越した事ないじゃん?それに…手元に仕事が残ってるとなかなか寝付けなくってさぁ〜」
そう言いながらまた机と向き合おうとするコンちゃんのほっぺをむにーっとひっぱる。
「いひゃい、いひゃいっ…!」
「コンチャン…ネルヨ」
コンちゃんを再びベッドに沈め、布団には入らずに自分も横になる。
コンちゃんは添い寝?すればすぐに寝てくれる。人の体温があると安心するのだとか。
「…みどりくん……あったか、い…」
すぅ…すぅ…と静かな寝息が聞こえる。
無事に寝てくれたようだ。
ゆっくり起き上がり、静かに部屋を後にした。
…コンコン
「キョーサン、オキテル?」
ガチャッと扉が開き、きょーさんが顔を出す…と思ったらきょーさんの召喚するブンキくんが顔を出した。
「?…キョーサン??」
部屋を覗き込むと、タバコの煙が充満している。
「!!」
ま、窓あけなきゃっ!!
足がもつれそうになりながらも急いで窓を開ける。こういう時のために、らだおくんはきょーさんの部屋の窓を大きくしてある。
「キョーサン、オキテ!!」
「…ぁ、どりみー……どしたあ?」
ぺちぺちと頬を叩くとゆるゆると顔を上げたきょーさん。隈が酷い。
「マタ ネレテナイノ?」
きょーさんは所謂、不眠症。
普段は大丈夫だけど、悩み事や不安があると眠れなくなってしまうのだ。
「んー…眠いんやけどな……」
そんなきょーさんの手を引いてリビングへ向かい、キッチンのレウさんにホットミルクを淹れてもらう。
「はい、どうぞ。熱いからね?」
「ウン」
そーっと運んで、きょーさんに手渡す。
ひとくち、ふたくち飲み、ほぅっ…と息を吐くきょーさん。
「あー…ねむ……」
ホットミルクを飲み終えると、眠気がやってきたようで、ゆっくり眠りについた。
「オヤスミ…」
ふぅ、なんだか今日は頑張った……いつもより早く寝ようかなぁ。
どうも、チェシャで御座います。
特にオチのない…ただただみどりくんがお世話を焼くお話です。
レウさんの代わりに朝食を作り、
風邪ひきらっだぁを寝かせ、
コンちゃんを寝かせ、きょーさんを寝かせ。
頑張りました。