コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『5ヶ月後くらいには復帰できるんでしょ?よかったじゃん!』
あの言葉がどれだけ湊くんにとって羨ましいことだったのか…。
『誰かさんが悩みを抱えてるようだったから飛んできたよ。』
「私にも悩み話してよ……ばか…」
我慢していた涙が頬をつたっていくのがわかる。
「…凪紗ちゃん……なか…ないで」
「湊くん…!ごめん…ごめん…私、湊くんのこと何も知らなかった……何も知らないままあんなことを…!」
「大丈夫だよ…」
「……っ湊くん、体調は?どう? 」
「昨日よりは…いい、」
湊くんの弱々しい声。いつもの笑顔見せてよ……。
「…僕も、普通の学校生活送りたかったな。勉強して、友達つくって……恋して…恋するなら凪紗ちゃんがいいな……」
「湊くん……」
あれから3日後。湊くんはもう……。
「凪紗ちゃん これ、湊から 見てあげて… 」
湊くんのお母さんから、封筒を貰った。
凪紗ちゃんへ
この手紙を見てるってことは、僕はもういないってことだよね。今までありがとう。
僕の最初で最後の友達。
凪紗ちゃんのバスケしてるところ見たかったな。凪紗ちゃんは、僕のかわりに幸せになってね。最後に、言いたいことがあるんだ。
会って2週間くらいだけど、僕は凪紗ちゃんが好き。最後だからごめんは言わないでね
湊より
湊くんが最後の力を振り絞って書いた字だってわかる…。私も好きだよ。初めての恋、湊くんに取られちゃった…湊くんのかわりに、幸せになるね
「今までありがとう。」
そして…ごめんは言わないでおくね