続き
〜💜side〜
あれからすっかり日が暮れてしまってあまりは真っ暗になった。
電気はあるけど静まり返っているし怖い。
照は辺りを警戒してくれながら康二のことを気にかけている。
もう康二は別人みたいになっている…。
佐久間に続いてうるさくて明るいのにそんな面影はない…。
💜「阿部ちゃん!めめ!」
💛「ラウール!翔太!」
💚「ふっか!照!」
🖤「康二!」
俺たちのところに翔太と阿部ちゃんとめめとラウールが帰ってきて4人も俺らのことを見つけてくれて駆け寄ってきた。
💚「…良かった。3人も無事で…」
💛「ああ。」
🖤「…康二、大丈夫?」
🧡「…めめ、ラウール…」
🤍「…良かった…」
年下3人を見つめながら無事でよかったとまずは一安心…6人だけど…。
もう夜で暗い中だから探しに行こうにも危なすぎる。
💚「舘様!」
すると阿部ちゃんが舘さんのことを見つけてくれた。
❤️「ごめん。遅くなってしまった。」
💙「…いや、無事で良かったよ…。」
💛「佐久間足…」
🩷「…やっちゃったわ。」
💜「…笑っていられる状況かよ…。酷すぎんだろ…」
舘さんの肩に捕まりながらゆっくり歩いていたのは佐久間だった。
佐久間は右足を怪我してしまっている…
目を逸らしたくなるほどめっちゃ腫れてる…
よく帰ってこられたな…
普通にしていても痛いだろ…
🩷「…涼太のおかげでなんとか帰ってこられた。疲れてるのにごめん…」
❤️「大丈夫だから。 」
立っているだけでも辛そうな佐久間をゆっくりと座らせる。
🤍「医療品借りてきたよ。」
💚「…あと夜食にって頂いた。」
阿部ちゃんとラウールが近くで救助をしてくださっている方に医療品と食べ物を貰ってきてくれた。
💛「とりあえずは応急処置だ。ちゃんと病院に行けよ?」
🩷「分かってる。」
💚「…その足じゃ1人だと大変でしょ?俺も付き合うよ。」
🩷「ありがとう。」
佐久間の治療を終えて頂いた夜食を食べる。
いつもならワイワイ騒いでいるはずなのに誰も何も話さない。
佐久間も静かだから余計に…。
…まぁこんな状況になって騒いでる方がおかしいよな。
一体なんだったんだよ昼間のガイコツたちは…。
そう思っていると電波が入らずに使えないはずのスマホの画面が明るくなった。
🧡「…な、なんやお前!」
💙「…だ、誰だよ!」
スマホを見てみるとそこには黒くて巨大な塊が映っていた…。
両眼が赤く光っていて圧倒的な威圧感と存在感を感じる…。
アクダイカーン「我が名はアクダイカーン。闇の支配者だ。」
🖤「…アクダイカーン?」
🤍「闇の支配者って…」
画面に映る不気味な塊がゆっくりと話し始めた。
低くて冷たいその声に震えと鳥肌が止まらない…。
…さすが闇の支配者って感じだな…。
💚「まさかあのガイコツ達を送ってきたのは…」
アクダイカーンと名乗った闇の支配者と俺たちの世界を襲ったガイコツたちは同じ闇の気配を感じていた。(強さは全然違いすぎるんだけど。)
…なんでこんなことをしやがったんだ。
アクダイカーン「…我が目的は世界を闇で支配する。これまでも多くの星を滅ぼしてきた。次はこの地球だ。」
💜「…は?」
サラッととんでもない事を言ってきたアクダイカーン。
世界征服を企んでいて既に多くの星を滅ぼした…
そして今度は俺たちの世界を狙っている…
🩷「…いや、もう完全に2次元じゃん!」
💚「…佐久間俺の頬抓って…」
🩷「…阿部ちゃん俺も…」
信じられない様子のみんな…
俺もだけど。
阿部ちゃんと佐久間はお互いの頬を抓りあって痛い!って叫んでる…わら。
あいつら仲良いな!わら。
アクダイカーン「…覚悟しろ。人間ども。」
最後に呟いたアクダイカーンの姿がスマホから消えた。
💛「…とんでもないことになったな…。」
❤️「…まさかこんなに大きな闇が居るとはね…」
💙「…いや、呑気に呟いてる場合かよ!」
🧡「…ど、どうすんねん💦」
未だに現実を受け入れられてない俺たち。
ガイコツに襲われただけでも理解不能なのにさらに闇に世界征服されそうになってる…。
🤍「…どうにもできないよ…。」
もちろん俺たちには闇と戦える力なんてない。
…でもこのまま何もしないとこの世界は滅ぼされる。
🖤「…何とか出来ないのかな…」
💜「…めめ。」
🖤「…あ、いやごめん💦」
バラバラになってしまった街を眺めながらポツリとめめが呟いた。
何とかしたい気持ちと闇と戦う恐怖。
この2つの気持ちが俺たちの心の中にある。
…けど。
💛「…このままは嫌だよな。」
🖤「…岩本くん。」
💜「何とかするしかないっしょ。」
🖤「…ふっかさん。」
この破壊された街で一体どれほどの人達が犠牲になってしまったんだろうか。
そしてどれほどの人達が悲しみと絶望に暮れているのだろうか。
…そんなの我慢できない。
💙「まじで言ってんのかよ!力なんてない俺たちがどうやって戦うんだよ!」
💜「…分かってる。けどこのままだと俺たちもみんな滅ぼされるんだ。…何もしないでいるつもりか?」
💙「…でも!」
🩷「能力なら出せるようになるんじゃない?」
🧡「…そんな方法あるん?」
💚「自分が何に向いているのかちゃんと理解出来ていればきっとできるよ。」
💙「…それはゲームでの話だろ。」
🤍「…でももっと悲しむ人たちが増えちゃうのは嫌だよ。」
辺りからは家族や友人など大切な人たちを失った人々の泣いている声が聞こえている。
💜「…大丈夫ってのは簡単には言えないけどこのままなのは俺は嫌だ。」
🖤「…俺も戦いたい。」
💛「俺たち9人なら負けるとは思ってない。」
🩷「俺も守りたい。人々も…動物たちも。」
💚「みんな怖いのは当たり前だよ。俺も震えが止まらないし…」
❤️「でもそれ以上に世界が滅びる方が怖い。」
🤍「…そんなことは絶対にさせない。」
未だに決心がつかない翔太と康二以外の俺たちは戦うことを決める。
もちろんこれは強制じゃない。
怖いのなんて当たり前のことだ。
💙「…分かったよ!俺も戦う!」
🧡「俺もや!」
💜「翔太。康二。」
💛「…無理はすんなよ。」
💙「無理してんのはお前らも同じだろ!」
🧡「…俺も嫌や。…世界が滅びんのは…」
…そうだよな。
怖いけど世界がなくなったらって考える方が怖いよな。
〜現実〜
💜side
💜「…あれからみんなで頑張って能力者になったんだったな。」
💚「…まさか本当に能力を出せるようになるなんて驚いたけど笑」
戦いたいとは思ってたけどまさか本当に能力を持てるなんて思わなかった。
💚「でもこれまでも多くの敵と戦ってきたんだ。俺たちなら乗り越えられるよ。幹部とかボスが相手でも。」
💜「当たり前だろ!俺たちの絆は消えやしねーよ!」
阿部ちゃんと🤜⋆͛🤛を交わして(少し恥ずかしいけどわら)俺たちは帰って行った。
絶対に闇は滅ぼすと改めて誓って…
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