トントンと廊下から足音がする。この足音はユンだろうか。緑緑は茶をすする。トンと扉が開くとユンの口も開く。「緑緑様、宝石様が淑妃になるらしいですねぇ。」「うん。しばらく静かになって良いです。」と茶をまた飲み始める。「そうですねぇ。でも淑妃なんて上位の妃ですからねぇ。」と淡々と述べる。「でも、変な事をしなければいいですが。」そうあの宝石だ。宝石という名のように美しいが何をするのかが分からない性格だ。それと同時に演技が上手いのでよく緑緑は空回りしていた。「そうですねぇ。あの方ですからねぇ。」と頬杖して言う。しばらくの間沈黙がながれる。ユンは少し気まづくなったのか窓から廊下を見る。緑緑は机に置いていた本を手に取る。コントンコントンとリズム感のある足音がまた廊下から聞こえる。今日は静かだから足音が良く聞こえる。「おはようございます。」と入って来たのはグアンだ。「おはようございますぅ。」と元気良く言う。「おはようございます。」と緑緑も続けて言う。「今日はおめでたいですね。宝石様が淑妃におなれて。」とグアンもユンと同じ事を言う。「その話は先程ユンとした。」と緑緑は本をまた読み初め言う。「そうでしたか。ところでどのような本をお読みですか?」緑緑は顔をグアンに向けて言い始めた。「この本は朝に厨房のお人好しな下女から貰った物だ。そのくらいの歳だったらこれでも見ていたら?とな。まあ、宝石様が好きそうな恋物語だ。」「そうでしたか。」「で、感想はどうなんですぅ?」「う~ん?面倒くさいそうな感じだ。すぐ邪魔が入り、その度に見つめ合う。その繰り返しだ。でも他の者は好きだろうな。グアンも好きそうだな。」と淡々と言う。「ふふ。緑緑様は私に何の想像しているのでしょうか。ふふふ。」と笑う。「でもぉ~、気になる人はいるのですよねぇ。」と意地の悪そうにニヤニヤとしている。
「さぁ、それは関係ないですよね。ユンさん。」と笑顔で圧をかける。これ以上個人的な事には触れるな、と。グアンって前から思っていたが怒ると怖いだろう。いや、怒ると皆が皆怖いだろうな。
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