この作品はいかがでしたか?
26
この作品はいかがでしたか?
26
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あの、レイを独り占めした夏から丁度1年が経った
あっという間に今年の夏も終わる
レイの時計は1年前から止まっている。
二度と動かないし動くことも許されない
お盆にレイの家に行くと
部屋はまるで昨日までレイが居たかの様に
机に置かれていた日記には『消えたい』『辛い』
そう書かれていて私の胸を締め付けた
レイは最期までずるいなぁ
九月のスタートを告げるチャイムが鳴り響く
一カ月半ぶりの教室
「え…?」
レイの席が無かった
私が慌てていてもあの事を知っているクラスメイトは
私の方を睨んでいる
クラスの中心人物の女子が口々に言う
『____さんはレイちゃんの親友なんかじゃ…』
『この人殺し!』
私はそれを華麗に無視して職員室に向かった
先生によれば
どうやら転校生が来るので席を置けないらしい
レイの痕跡が跡形もなく消え去ってしまった。
許せない_______
そうだ
次の標的に置いた花瓶
どんな反応するんだろ?
悪い噂いっぱい流しちゃったな笑
早くレイの席開けなよね
何事も無かったかの様に帰路を辿り踏切の前に着く
最近は不思議なことにフラッシュバックしなくなった
バレたら犯罪者になるんだろうか?
まあ別に気にしないけど
だってレイがわるいんだから
誰も知らない私の本性
他の人が知ったらどう思うんだろう
そういえば九月って____自,殺が多いんだっけ
ふと思い出した