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Ⅷ
今日。
体調は大丈夫。
『よし、行こう。』
僕は、琥珀さんと剣士署に行く。
そして着くと、
『銅、大丈夫なのか?』
皆が心配してくれた。
『はい、大丈夫です。』
僕は、笑顔で答えた。
もう、痛むところはない。
逆に、
琥珀さんの方が心配だ。
でも、大丈夫だと言っていた。
あまり、心配をかけたくないのかもしれない。
なら、
あまり無理はさせないようにしよう。
今日の見回りポイントに行く。
『甘師匠、身体もですけど…もう大丈夫なんですか?』
桜乃さんが訊いてくる。
『あっちのことももう平気だよ。皆のおかげだって聞きました。』
『銅は、頑張ってきたから、報われるべきなんだよ。』
如月さんが言った。
『そうだ、皆は君が頑張ってきたのを知っている。』
島田さんも言った。
『だから、ここで終わるべきではないと思います。』
岡野さんまで、
『甘師匠は、ずっと私達の仲間だよ!』
っ!
みんな、
僕は、皆を見て、
『本当に、ありがとうございました。』
僕は、頭を下げた。
泣きそうだった。
でも、もう泣かない。
代わりに、
とびっきりの笑顔を見せよう。
皆も、笑顔になった。
さて、見回りを続けよう。
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