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いい話だ、
日常組ノベル小説
主人公➯sn
sn「鍵閉めよし……帰ろっと!」
そういい、部室の鍵を閉め、学校を後にした。
僕の名前は死神だ。だから、人の死を呼んでしまう。
だから、僕は特定の人間とずっといるのはそうそう無い。
その人のことを大切な人と認識してしまうから。
最近、とても大切な人ができた。
頼れるお兄さん感があってとても優しく紳士に接してくれるknさん。
いつも筋トレばっかしてるけど仲間思いのtrさん。
ポジティブで誰よりも人のことを考える優しいpnさん。
この3人と一緒にゲームをし始めてから約2年が経った。
初めて出会ったのは、マイクラのサーバー。
僕が初めて開いたサーバーの第1村人がpnさん
pnさんがtrさんとknさんを誘ってくれた。
最初は直ぐに失踪するつもりだった。
でもこの3人と過ごす内にこの日常を広い空に手放してしまうのは気が引けた。
まだ、この友情の温もりに触れていたかった。
もし、神様に願いが届くなら。
僕の周りの人を不幸にしないでください
そう、届けたかった。
でも、そんな願いは届かない。
人を不幸に巻き込むような僕だから。
神は僕を認めない。
20時になるといつも、通話を繋げる。
一緒に雑談したり、ゲームしたり。
いろんなことをする、それがこの時間の日常。
22時になると少し休憩をしようと、みんなが離席する。
だいたい10分程度。
僕はその時、必ず窓から夜空を見上げる。
夜空に輝く一等星に願いを叶えてもらうため。
あの3人が不幸にならないように、いなくならないように
ずっと願ってた。
それから2年経った今、まだ3人とはずっと一緒にいる。
だんだんと高校にも行かなくなってきている(笑)
たまに行くには行くけど、クラスに友達はいないからいつもひとり。
学校では孤独な人生。
だから僕はいつも教室のドアを開けて屋上へ向かう。
ちゃんと、ドアを開けたら閉めないとね。
屋上に向かう理由は2つ。
1つは、同じことを願うため。
もう1つは、早く自分の人生に鍵を閉めるため。
僕は少しだけ、この世界で行きたくないと思ってる。
でも、あの3人がいるから
このまま3人を残したまま鍵を閉めていってもいいのか躊躇している。
あの3人と会っていなければ、僕は今頃人生の幕を閉じ、戸を閉めていただろう。
昼休みになると、knさん、trさん、pnさんが僕の教室にやってくる。
3人が来るのと同時に僕らはみんなで屋上に行く。
ゲーム内でのように騒ぐために(笑)
昼休みが終わり、放課後になる。
今更言うのもなんだが、僕には昔からのトラウマがある。
1つは、人を不幸に巻き込むこと。
もう1つは親を亡くしたこと。
正直、両親が亡くなったのはすごく辛かった。
僕のことを良く愛してくれてた。
僕はそんな両親が大好きだった。
だからショックが大きくて、しばらく立ち直れなかった。
今でも手を見ると死神の鎌のような物がうっすらと見えてしまう。
ここの文だけ見るとただの厨二病だけど、僕にはほんとにそう見えるんだ。
仕方ない()
まぁ、そんなことはさておき、話すことがなくなってきた。
どうしようか……。
それから5年程経った。
僕らは今、ゲーム実況者グループ『日常組』として
いろいろなことを発信している。
僕は、そんな日常組のことが好きだ。
僕の話を親身に聞いてくれて、慰めてくれて。
僕のことを「死神じゃない」って言ってくれた。
それが嬉しくて、嬉しくて泣きじゃくってた。
泣き止んだらpnさんが
pn「お前泣きすぎだろwww」
といつものように煽ってきた。
嘘をついて
sn「泣いてないです……っ!」
そういうとpnさんが
pn「声が泣いてるぞー!ww」
と言った。
その瞬間笑いが上がった。
みんなが一斉に笑って、ずっと笑ってた
引くのを知らないくらいに。
だからもう、今は平気。
アンチなんかは僕らにはいない。
僕らの視聴者さんは、僕らをちゃんと見て認めてくれるそんな人。
だからこそ、もう失いたくないから。
だから今日。
昔の弱虫な自分に戸締りをする_。