「ああ……なんて、なんて、愛おしいのでしょう…僕の、僕だけのゴーゴリさん…」
全身を甘く痺れさせる興奮に、思わず魔人と呼ばれる天才の皮を被った全てを喰らう怪物。ドストエフスキーは身を滅ぼす程の恍惚が露見する自身の顔の下半分を手で覆い隠した。
骨が浮き出、血管が形を成す[[rb:贅肉> 無駄]]の一切ない手の甲は脆弱の様に見えるが、自身よりも体格の良い男を軽々葬る程の実力と狂気を兼ね備えて居る。
「はぁッ…はぁ…ッ…!ゴーゴリさん、ゴーゴリさん、♡」
…………現在進行形でドストエフスキーの前に無様にも散っている彼、道化師ニコライもその独りだった。
潔白に染め上げられた造花は眩い程の月日が経過すると色褪せ廃る。その様に嘗ては天から舞い降りた天使の様な美青年と謳われる程の壮麗な外観を誇っていた彼は身体の一部が欠けており、醜く林檎の様に齧られた腹部からは肋骨が露出しており、肋骨の間から一匹の仔鼠が顔を覗かせた
「おやおや……可愛らしいですね…♡」
ゴーゴリの身体に喰らい付き彼の内部を荒らしていたドストエフスキーだが、仔鼠を大切そうに抱き抱えて、其のつぶらな瞳を見つめた。
[[rb:腐敗> 酸化]]の進んだゴーゴリの身体は既に片目が飛び出しており、また彼の身体には穢らわしい溝鼠が集っていた。勿論、ドストエフスキーも例外ではない
「ほら、見て下さい。ゴーゴリさん。僕達の子供ですよ。貴方に似て迚も可愛らしいですね♡」
其の合図を皮切りに母親、もといゴーゴリからは夥しい数の鼠が逃げ出て来た。
彼等の父親であるドストエフスキーはアダムの様に優しい笑みを浮かべ、イブであるゴーゴリの髪を撫でた
コメント
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タヒ体とヤってんの最高ですね…()
あら、…鼠が湧いちゃったのか。 可愛いねぇ、ドスゴーはのぅ! ゴゴちゃんは何があったんだ…!? ドス君…君が執着する理由はよく分かるのである!腐敗しようがなんだろうが美しいんよね。はい! 可愛い子供って言ってるの良き!!