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※この作品はpixivにて投稿したものを少しアレンジしたものです。
※この作品はcrnv様の二次創作となっております。
※今回左右ありませんが若干⏳❤×⏳💚っぽいです。
※意味がわからない言葉や地雷等の方はここでブラウザバックをお願いします。
※超駄作だと思うのでお気をつけください。
それでも大丈夫な方はいってらっしゃい!!
ARKHE side
「かなめ。」
「ん?」
最近、かなめの様子がおかしい。
コメ欄を見てもアンチはないし、原因はアンチでは無いのだろう。
だとしたら何なのだろう。
「なんか顔色悪いが大丈夫か?」
こんなこと聞いたら。
「あぁ…別に大丈夫だよ?ありがとね。」
やっぱり。こう返ってくると思った。
でも、それだけじゃなかった。
「でも最近作業とか多くてご飯食べれなかったり寝れてなかったりしてたからそう見られるのも仕方ないのかな。」
マジかよ。こいつ寝てないのか。しかも最近すげぇ痩せたなと思ったら飯を食べてないだと?マジで今にも倒れてしまわないか心配になる。
そう思った俺は、後日かなめをこの俺様の魔王城へ招待してやった。
かなめ side
「もう、急に何?家に来いって。」
「今日は俺の家で作業しろ。」
なんか突然同じグループのメンバーである魔王様ことARKHEに家に呼び出された。
理由は……分からない。何でなのだろう。勝手に呼び出して俺の家で作業しろ。って何なんだ。
「んねぇ、何で急に呼び出したの?今まで部屋があーだこーだ言って呼ばなかったのに。」
「お前この間体調悪かっただろ。」
アルケーから突然放たれた言葉。
俺は演技が得意だから必死で隠せてたと思っていたのに。勘が鋭い魔王には気づかれてしまったのだろうか。
「え、そんなっこt…」
「あるから言ってんだよ!」
「お前、体調不良を演技で隠せているとでも思っていたのか?ハッ、全く馬鹿な詐欺師リーダーだな。」
なんかめっちゃ嫌なこと言われてない?気のせい?
「そもそもお前は無理しすぎだ。もっと自分を大事にしろ。それと、飯食えてなかったり寝れてなかった理由、作業じゃないだろ。話せればでいいがちゃんといつか理由話せよ。」
すごい。めっちゃ嘘ついてたのバレてる。何でだろう。
「ね、なんでそこまでわかるの?」
「…お前がいいなら話すが?」
「うん…聞かせて欲しいな。」
ARKHE side
ある日俺が用があり事務所を訪れたときのこと。トイレから誰かの泣き声がした気がして近寄ってみた。
「うあ゙っ…ひっく…ゴホッ…んぁっ゙…」
声からしてかなめだった。でも俺は何かと邪魔しちゃいけない気がしてさっとその場を離れた。
その後、トイレから出たかなめをチラッと見た。こんな暑い中長袖に長ズボン。明らかにおかしいと思った。
トイレで泣いていてこの暑い中長袖長ズボン。俺はなんとなく察してしまったのだ。
___かなめが危ない。危険な状態だということ。
そう感じ、今日かなめを家に呼び出したのである。
かなめ side
「なるほど。全部見られてたってことか。」
最悪。メンバーには迷惑かけないようにしてたのに。泣いてることも、多分リスカしてることもバレた。死にたい。そう思うとまた涙が溢れそうになる。
「ん。誰も見てねぇから。今のうちに泣いとけ。」
そう言って優しく抱きしめてくれる。泣きそうだったのにアルケーの優しさと温かさでもうダメになってしまう。
「ほんとっ、なん、か、ごめっ…」
「別に。気にすることねぇよ。誰だって泣きたくなる時とか辛い時なんてあるだろ。」
いつもの魔王様気取りしてるキャラはどこに行ってしまったのか。今はすごく優しい感じで全てを受け入れてもらえてる気がする。そごく安心して眠くなってきちゃうな…。
そう思っていると意識が遠のいていった。
ARKHE side
「すぅーすぅー………」
泣き疲れたのか、かなめは俺の腕の中でぐっすり眠ってしまった。
最近ずっと何かと不安を抱えてそうな顔をしていたから、安心して笑顔で寝ているのを見るとこっちまで安心する。
「ほんと、お前無理しすぎなんだよ。ゆっくり寝とけ。」
そう言いながら俺のベッドまで運んで寝かせる。
本当に何も不安がなさそうで落ち着いて眠っている。
そんなかなめが綺麗だと思えた。
「!?!?!?!?!?!?!」
ちょっと待て。今俺何と言った?
き、綺麗……???何言ってるんだ。
かなめは同じグループのメンバーであり良きライバルなだけのはずだ。なのに綺麗だと思ってしまうのは何故だろうか。
そんなことを思っていると、かなめが目覚めた。
かなめ side
「んん……??」
知らない天井に布団。一体ここは何処なんだ。
そうか。俺はアルケーの傍で泣いてしまって、気づかないうちに泣き疲れたのか眠ってしまったようだ。
「ん、起きたのか。」
隣を見ればアルケーがいた。
「お前、顔色良くなったんじゃないか?」
「え、そう?」
「ぐっすりだったぞ。幸せそうに寝てた」
確かに、久しぶりに眠れた気がした。
最近は眠れても1時間くらいごとに目覚めちゃったり悪い夢を見ることが多かった気がする。
「それにしてもお前何でそんな1人で抱え込もうとしてるんだよ。もっと俺たちを頼れよ。」
「でもどうでもいいことで頼って困ったりしない?」
「困るわけないだろ。少なくとも俺は1人で抱え込まれる方が困る。」
魔王のくせに何でこんなに優しいのだろうか。
「ごめんね、ほんとに。いっぱい迷惑かけちゃって。」
「……お前さ、もう謝るの禁止な。」
「え、」
「俺はお前の力になりたい。だからもっと俺たちを頼れ。無理だったら俺だけでもいいから。」
「うん。ありがと。」
「じゃあさ、早速聞いてもらっていいかな?引かれちゃうと思うんだけどさ。」
「ん、聞いてやる」
かなめ side
中学2年生のある日。
俺は急に朝起きれなくなった。そして何もないのに不安、恐怖が襲ってきて。
それがずっと治らなくて精神科医の父に診てもらって「適応障害」と「起立性調節障害」と診断された。
その日からは学校に通えなくなり、母がずっと家で傍で見守ってくれて。有難かったけどすごく申し訳なかった。
だって迷惑かけてるから。
親は優しく接してくれていたけど、どこか辛そうで。全部俺のせいだ。そう思うと辛かった。
それから数年、高校は通信制に通った。高校は話の会う友達もできて、比較的楽だった。
すると徐々に落ち込むことも減り、いつの間にか病気が無くなっていた。
それからは普通の生活を送ることができ、大学の法学部へ進学した。
そして、あのオーディションに出会って今だ。
ARKHE side
「って感じ。」
かなめから学生時代のことについて聞いた。俺はこんな大変だったなんて知らなかった。何でもっと早く気づいてやれなかったのだろうか。
「そうか…。」
「ごめんね、ほんと」
この感じ、多分再発をしてしまったのだろう。ただ、原因が俺には分からない。
「多分、最近作業忙しかったり何なりで疲れて色々溜まっちゃったんだと思う。」
「なるほどな。無理に話させて悪かった。」
「ううん、大丈夫だよ。」
今は元気そうに見えるがやっぱり隈が残っている。もう一度寝かせるか。
「たくさん話して疲れただろ。もっかい寝とけ。」
「え、あーじゃあアルケーも寝よ!!」
「何でだよ。」
「いや、なんとなく?一緒に寝てくれたらなんかよく眠れそうだなって。」
なんだよそれ。ただでさえ好きになりかけてるのにそんなこと言われたらもう好きになっちまうだろ。
「まぁ、いいが。」
「ほんと!?」
「仕方なくな。この俺様が添い寝してやることに感謝しろよ?」
「わかってるって笑」
「ほら、寝るぞ。来い。」
「ん、ありがと。」
ベッドにかなめが入り、抱きしめあって寝る。今心臓の音がヤバいが、聞こえてしまってないだろうか。
「ゆっくり寝ろよ。」
「うん、ありがと。」
かなめ side
「なるほどな。無理に話させて悪かった。」
「ううん、大丈夫だよ。」
一通り俺のことについて語った。引かずに最後まで聞いてくれて安心してるはずなのにどこか嫌われたんじゃないかと不安になる自分がいる。
「たくさん話して疲れただろ。もっかい寝とけ。」
俺が話し疲れたのがバレたのか眠りに誘ってくる。
「え、あーじゃあアルケーも寝よ!!」
「何でだよ。」
いや頼っていいよって言ったのはお前の方だろ!?って言い返したくなるが、怒られる気がして言うのやめた。
「いや、なんとなく?一緒に寝てくれたらなんかよく眠れそうだなって。」
頼ってもいいならこうやって甘えるのもありだよね?魔王様。
「まぁ、いいが。」
「ほんと!?」
「仕方なくな。この俺様が添い寝してやることに感謝しろよ?」
相変わらず上からな気がするが、許可してくれることは本当に嬉しいし有難い。
「わかってるって笑」
「ほら、寝るぞ。来い。」
「ん、ありがと。」
アルケーが布団を捲りベッドへ誘う。何でだろ、なんか落ち着くっていうか魔王にしては優しすぎるっていうか。
なんか好きだな。
「ゆっくり寝ろよ。」
「うん、ありがと。」
アルケーが優しい目をして隣で寝かせてくれる。なんかこれだけで心臓がうるさいな。これが好きってやつなのかな。心臓の音、聞こえてないといいな。
そう思いながら2人で仲良く夢の中へ落ちていった。