よっぽど俺と仲良くしたい様子の康二が執拗に話しかけてくる。あと距離が近い。
🧡「ふっかさん疲れてるん?俺が肩揉んでやるで!」
💜「疲れてないし、勝手に肩揉むな。つーかお前腰に何ぶら下げてんの?」
🧡「あーこれ?俺は剣士やからな。そりゃ刀やで」
当たり前にみたいに言うな。銃刀法違反とかあるだろ。どう考えても。でも、他の奴らも武器とか持ってる奴もいる。
少し興味が涌いてきた。俺だって少年だから、かっこいい物は好き。さっきは少ししか見られなかったけど、こいつらはどんな戦い方するんだろう。
💜「なー、お前はどんな武器で戦うの?」
隣にいた目黒に話しかけてみる。こいつはこの中で一番穏やかに見える。銃使いのようだ。
🖤「あー俺はスナイパーなので、銃使ってます」
🩷「俺はねぇ、戦闘員だから拳で!」
いや、佐久間に聞いてないんだけど。あと言い方は中二病っぽくて正直言ってダサい。
あとアニメが見れないからか知らんが、人の家で暴れないでほしい。俺はこんな奴と一緒に住むのか?
🤍「なになに?深澤くん俺たちに興味あるの?」
💜「え、まあ…」
🤍「嬉しいなぁ~!じゃあ俺のこともいろいろ知ってくれる?」
💜「あ、うん」
🤍「僕はねぇ、こう見えてこのグループのリーダーなんだ。いろんな武器使えるから、深澤くんのことは絶対僕が守り抜いてみせるよ」
満面の笑顔でヒーローみたいな台詞を言われた。それよりも、その前の一言に俺は目を見開いた。
💜「え?!ラウールがリーダー!?」
🤍「うん!意外だった?」
💜「う、うん…」
てっきり、まとめ役みたいな顔をしている阿部がリーダー的存在なのかと思っていたから、意外にも程がある。
🖤「そーなんですよ。ラウはこん中でも1番若いけど、1番強いからリーダーに選ばれたんです」
💙「やっぱこういうとこで実力の差が出てくるんだ…」
嬉しそうにラウールの肩を叩く目黒と、悲しそうに肩を落とす渡辺が口々に言った。
その時だった。
廊下の向こうから、窓ガラスの割れる音が聞こえ、何者かが家に侵入しているようだった。
❤️「お、早速来訪者か」
🧡「次もやったるで~!」
💚「どんどん虫みたいに涌き出て来る…全く、面倒臭いな」
💜「また…!?っていうか、どうやってここに…」
警戒して目黒に体を寄せると、黒スーツのイケメンは俺に言い聞かせるように歯を見せて笑った。
🖤「大丈夫です。ふっかさんは俺たちが絶対に守るんで」
💙「絶対離れんなよ」
🩷「俺たちの家は守るぜ!」
💛「じゃ、やろーぜ」
🤍「深澤くんを狙う奴なんてみーんな僕たちが殺してあげる」
戦闘態勢に入った8人の後ろに隠れることしかできない俺は、いつになったら平穏な日常に戻れるのか途方に暮れていた。
更新止まっててすみません!
次回に続きます!
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