「…さん …ちさん…」
誰かが僕の声を呼んでいる気がする。
「ちさん、もちさん!」
「ゲホッ…ふわッ…ち、」
「もちさん、大丈夫っすか!急に電話かかってきたと思ったらなんも話さんで気絶して、、心配したんすよ。だから前合鍵もらった家に来たら…」
泣きそうな顔で見られてこっちまで泣きそうになってくる。
けどそれは僕らしくない。リスナーに解釈違いだと言われる。
そういえば僕何やってたんだっけ、
「…ふわ…ッち、 ふッ」
思い出した。気持ち悪い。
「もちさん、気持ち悪いか、吐きそう?」
「は、きそ」
「やばいな、立てる?」
どうしよう。動いたらぶちまける
「ふ、 わッち…む、り」
「立てんか、ゴミ箱取ってくるな」
ふわっちは優しい声色で。僕が少しでも安心するように気遣ってくれてるんだろう
「もちさんしんどいね、、大丈夫大丈夫」
とってきてくれた時にはもう我慢の限界で持ってきてくれたゴミ箱に頭を突っ込んだ。
「ごめ、ッお゙ぇ゙…ゲホ、うぇ゙…」
苦しそうに声をあげる背中を優しくさする。
「もちさん、辛いの全部出しちゃおうか、大丈夫だよー。」
「ぅ゙…ッぉえ゙…」
「ふわ、っち…ッありが、と、ゲホ」
その手は優しく、温もりがあった。
その温もりに包まれると楽で。五分くらいそのままにしていたら なんだか安心して体調が戻ってきた。
「ふわ、っち ありがとうございました。体調管理、ちゃんとしますね、はは」
「もちさん、大丈夫?親居ないんならもうちょっともちさんの家いてもいいかな、?」
確かに、まだ万全ではないしいてもらった方がいいかも、でもふわっちは?
最近忙しいって言ってたし、こんな病人のところにいるより自分の事を優先した方が…
「親はいないけど、いいですよ、ふわっちは忙しそうだし、自分でなんとかします、」
何言ってんだ、と思う。
まだ顔色は悪いし喋るのもきつそうなのに。
「いいよもちさん、親帰ってくるまで看病するよ」
「…良いんですか」
かわいい。こんなこと言ってなんだけどめっちゃ可愛い。
「ええで、明日は学校休んでゆっくりしなね」
「うん…」
「今はとりあえず寝な、おやすみ、もちさん。」
コメント
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え、好き。てかこのはなしってすまーとふぉんちゃんでかいてる??