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; 言ってませんでしたが、名前既にありますのでご注意下さい。
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夢を見た。
¿
①「個性がちょーっと周りより強いからってさぁ、調子乗ってんの?」
バッシャーン、コンッ、コン⋯⋯と、バケツの水が私の頭にかかる音、バケツが地面に落ちる音がする。
②「ざまぁみろってんだよね〜w」
夢だからか分からないけど、顔は黒く塗りつぶされてて分からなくて。
声は機械音のように聞こえて。
①「あ、③ちゃん動画撮ってよ〜〜w」
③「ぁ、え⋯⋯⋯う、うん、⋯」
名前を呼んでいるのにその名前の場所だけノイズ音に邪魔されて聞こえなくて。
別に、良いけど。
ピコンッ、と、動画を撮り始めた音。
塗りつぶされていても分かる、③の少し青ざめている顔。
何をしたいんだろうか。
自分達だけでやれば良いじゃないか。
そう考える。
③「ぁ、①ちゃん、②ちゃんっ⋯⋯先生来るっ、足音する⋯⋯っっ、」
①「えっマジ??逃げよ②!!」
②「了解!何かあれば③のせいにすれば良いしね〜〜!w」
ドタドタ、と慌ただしく①と呼ばれる人と②と呼ばれる人が教室から出ていく。
──だが、③と呼ばれる人が言っていた「先生」はいつになっても来なかった。
③「大丈夫だった?、───未羽ちゃん」
¿
夢は、そこで覚めた。
・・・ーーー・・・ ・・・ーーー・・・
未羽「ッは、ぁっ…………、」
ガバッ、と飛び起きる。
その目に映ったのは、私が通っている高校の保健室の先生だった。
名前は──何だっけ。
あぁ、”リカバリーガール”───的な。
「ちゆ〜!」と言って吸ってくる変な人。怪我治るから良いんだけどね。
リカバリーガール「起きたかい?」
未羽「あぁ…………、はい」
リカバリーガール「起きたなら教室に戻りな。熱はないし、特別大きな怪我をしたわけでもないだろう?」
…………確かに、怪我はしてない──んだっけ。
未羽「……もう少しだけ、居させて下さい」
リカバリーガール「それは何故だい?」
未羽「……………………、やっぱ、大丈夫です、」
そう言って、私はベッドから降り、ドアへ向かう。
その足取りは、何故か重く感じた。
リカバリーガール「私は、今日出張で今から少しここを開けるからね」
ドアを閉めている時に、中から聞こえた言葉。
居なくなるから、居ても良い、と。そう言っているのは何となく理解できた。
………行くかは別として、何故か少し救われたような気がした。